内容説明
読みはじめたらきりがない!?一ページごとに深まる謎、巧妙なトリック、予想もつかないどんでん返し。とにかくミステリーは面白い!文芸評論家にして、ミステリー界の裏の裏まで知りつくした著者が、「これはすごい!」と思わずうなった百冊を厳選。この一冊からミステリー通になる最強のブックガイド。
目次
第1章 女性作家11人の「この1冊」これを読まずにミステリーは語れない!
第2章 ヒーロー小説あまりの面白さに夜も眠れない…!
第3章 度肝を抜かれるニューミステリー絶品の19冊!
第4章 いわゆる「御三家」プラス5やっぱり死ぬほど面白い!
第5章 「松本清張と社会派推理小説」を徹底的に楽しむ!
第6章 読んでないなら今すぐ読め!ミステリー黄金時代、不滅の名作28
第7章 定説を斬る!ホントに面白い古典名作はこれだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
94
〔再読〕日本を代表するミステリ100選を紹介しているが、あくまでガイドブックの範囲ではある。私も作品を選ぶ目安としたのだが、2000年度の発売当時から手に入りにくい作品が多い。以前には作品を読んでいるのだが、レビューを載せたいと探すものの、再読出来ない状態である。「枯草の根」「蝶たちは今・・・」「皇帝のいない八月」など、数々の作品を全く手に出来ないままである。実際には74作品しか読んでおらず、未読の作品においても入手が難しい状態だ。作品を紹介するのも良いが、きちんと手にとれる様に再発行して頂きたいと願う2019/12/04
ヴェルナーの日記
30
日本のミステリー作品100冊を紹介している1冊。しかし、真に申し訳ないことに、自分はあまり日本のミステリーを読まない(いや、読めないというべきか)。スミマセン!!本作にて紹介されている作家たちは、ミステリー好きなら、否、読書好きな方なら、1度はお耳に入ったことのある作家ばかり……。少なからず何冊か読んだこともお有りのことと思う。このわたくしでも、古典の横溝正史や江戸川乱歩くらいは読ませていただきました。ただ、現代作家となると……、京極夏彦くらいでしょうか?orz……(汗)。2014/12/12
ちくわん
18
2000年1月の本。実家の亡き父の本棚から。この本が出版されたときで日本ミステリーが八十年。よって今年で百年。極めつけ100冊を検証しつつ、この本に載っていない20年の名作に思いを馳せたい。あとがきにある「総解説 世界の推理小説」(自由国民社)も父が遺したものが手元にある。今週、命日。巡り合わせの妙を感じつつ、じっくり分析したい。今年の夏休みの課題だ。2020/07/18
Tetchy
6
読書の素人に向けて書いたミステリ入門のためのガイドブックの体裁をとっているため、原尞、麻耶雄嵩といったディープな作家から内田康夫、西村京太郎といった定番作家をも紹介しているという広範さが特徴的。反ってそれがための“浅さ”がやはり物足りない。ガイドブックの作品の選定に選者の拘りを期待してしまうタチなので選者の思いの強さを共有出来なかったのが残念だった。2009/04/21
おぎにゃん
4
再読。2000年の出版だが、本書でお薦めの作品は、時代を超えた傑作ばかり。西村京太郎さんの「終着駅殺人事件」とか、小林久三さんの「皇帝のいない八月」とか、松本清張さんの「砂の器」とか、船戸与一さんの「山猫の夏」とか…思い出すだけで身震いするような名作ばかり取り揃えている。さらには「そういえばあの人、冒険小説から恋愛小説にシフトしたなぁ・・もう、冒険小説の新作書いてくれないのかなぁ~寂しいなぁ~」などと昔を懐かしんでしまった。なお、私はここで書かれている作品のうち38冊しか読んでいない。楽しみがまた増えた。2014/08/02