内容説明
田舎の跡取りの兄が死んで、嫁と折り合いの悪かった姑が東京の息子の所にやって来た。しかし、姑は重い痴呆症にかかっていた。痴呆症の母親をめぐって子や嫁達は大きくゆれた…高齢化社会の陰の部分を赤裸々につづった作品。現在の痴呆症の介護認定の在り方と高齢者問題に疑問をなげかける。
目次
兄の死
兄嫁の言い分
嫁と姑
兄弟の話し合い
姉の限界
ヴィトンの鞄
痴呆症(夫のショック;空腹感;浴衣の作り話)
息子に泥棒と言って何が悪い
おしゃれ
指輪〔ほか〕
著者等紹介
中野民子[ナカノタミコ]
1947年(昭和22)2月岩手県に生まれる。1962年(昭和37)3月岩手県久慈市山根中学校卒業、集団就職で上京し、洋裁店勤務。1968年(昭和43)結婚、娘二人。主婦
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