内容説明
松本清張『昭和史発掘』にその名を明かされながら、立花隆『日本共産党の研究』も追究しえなかったスパイ三舩留吉。出生―貧困―流転―炭坑―東京―職工―運動―組合―共青―潜入―手引―売渡―発覚―渡満―抑留―引揚―富山―飯場―会社―家庭―酒色―愛人。昭和史の闇・謎の特高スパイの全貌。
目次
第1部 追跡・究明 スパイ三舩留吉(特高スパイ三舩留吉の謀略;追跡 共青中央部スパイ三舩留吉の生涯(しまね・きよし遺稿)
究明 特高スパイ三舩留吉の生涯)
第2部 三舩留吉同時代年譜1908~1972
第3部 特高警察官列伝―戦前社会運動の弾圧者たち(宮下弘―共産青年同盟取締の現場責任者;山県為三―共産党「熱海事件」検挙総隊長;中川成夫―小林多喜二拷問・虐殺の指南役;毛利基―警察庁特別高等警察官の頭目;資料 天皇制下の警視庁特別高等警察官の陣容1933~1943)
著者等紹介
くらせみきお[クラセミキオ]
神戸市生まれ。社会運動思想史家。早大(哲学)を経て法政大院中退。映像・音響評論を月刊誌に執筆
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