内容説明
桑名を旅する能役者・源三郎と小鼓師・秀之進は、芸妓のお三重に出会う。明かされる過去の因縁と悲恋。能をモチーフにした鏡花浪漫の名作。
著者等紹介
泉鏡花[イズミキョウカ]
1873‐1939。本名・鏡泉太郎。出身は、石川県金沢市下新町。1891(明24)年に上京して、尾崎紅葉の弟子になり小説家を志す。1893(明治26)年に、処女作である「冠弥左衛門」を京都日出新聞に連載、さらに2年後に発表した「外科室」が評判となった。独自の美的な感覚による作品を数多く著し、幻想文学、あるいは耽美文学のさきがけ的存在といわれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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