出版社内容情報
池上彰書き下ろし! アメリカを知るための教科書。
矛盾にみちたふるまいで、正体のつかめない国、アメリカ。その謎は建国以来の激動の歴史に秘められていた! 池上彰が、独自の視点でわかりやすく書き下ろしたアメリカを知るための新しい教科書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
59
アメリカ国民のジャイアンぶりが理解できなかったがこの一冊に凝縮されたアメリカの基本精神の概観をつかむことで自分の中の無意識に感じていた文化的な違和感の根源が理解できた。常識はその時代の多数派文化が創造したものとの認識がある以上、アメリカ国家の構成要素を(他のそうだったのかシリーズと異質の形態で)全9章でまとめ上げた本書はその理解を深めるために非常にわかりやすくなっている。巻末、アメリカをテーマに書くという無謀さについて著者が「自信がない」と述べ、「メディア論」で特に力を入れられていた点から意味深い。良書。2013/01/20
takaC
26
わかりやすくて面白かったが、ナマモノ情報は更新してもらいたい。けっこう誤植が目立った。2013/01/13
p.ntsk
12
「銃」「裁判」「移民」「差別」など特徴的なテーマを取り上げてアメリカという国を浮き彫りにしています。特に「宗教」「連合」「帝国主義」はアメリカを語る上では欠かせないもの。アメリカという国の性質を決定づけその行動様式を理解する助けになるテーマだと思いました。2013/04/19
ばななうゆ
8
横になって読むには大きな本でした。文庫版の方が良いかも。写真や図が大きい点では大きい方も良いかも。「はじめに」に「私はアメリカが嫌いです。私はアメリカが大好きです」という言葉があり、まさに私の複雑な感情を表していると思いました。多くの日本人いや世界にも賛同する人は多いでしょう。本を読み進めるうちに嫌いの方に傾いたけれど最後まで読むとまた好きの方に戻ってくる。国の成立ちから近現代史が分かりやすく説明されて15年前の本だけれど現在に繋がってきます。池上さんの解説同様、分かりやすく読みやすい。2021/02/11
M1号
7
ものっすごくわかりやすい。建国の歴史から戦時中の意思決定から人種差別からメディアの力から……知らなかったことだらけ。読了後はアメリカのニュースが頭に入ってきやすくなった。読んでおいて損はない!あくまで初心者向けではある。シリーズの他の本も読んでおきたい。■「戦争をどう終わらせるかも考えないまま戦争に突入した日本と、いち早く戦後体制の構築準備を始めたアメリカ」そりゃあ勝てないなあ。2017/02/26