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内容説明
新聞にエチケットのコラムを連載するマリンダ・カンプトン。ペンネームは“ミス・すまし屋”だ。その名にふさわしく、いつも礼儀を重んじ、きちんとした生活を送っている。ある日、彼女のもとに、ジャック・ブラナンという男性が訪ねてきた。彼は妻を亡くし、四人の男の子を男手一つで育てているらしい。その息子たちが、そろいもそろっていたずら好き。次々に家政婦兼ベビーシッターを追い出してしまうので、なんとかマナーを仕込んでもらえないかと頼みに来たのだった。男の子を教えた経験のないマリンダは一度は断るが、謝礼の額を聞き、思わず引き受けてしまう。ところが、彼女の奮闘のおかげで家の中がすっかり変わったとたん、ジャックは妙に落ち着かなくなった。なにもここまでしなくてもいいのに。マリンダは堅苦しすぎる。そうだ、今度は僕が彼女を教育しよう。もう少しくだけた女性になれば最高に魅力的なんだから。彼がとんでもない計画を立てていることは、そのときのマリンダは知る由もなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
10
すごくよかったです。ヒロインは自身の経験から、子供には愛と関心を持って接する人が必要だと知っている苦労人。幼馴染のセシルが身を挺して世間から彼女を守る姿には感動したし、頻繁に出てくるおばさんの小言は愛に溢れていて、亡くなったあともヒロインを支えている。それはとても得難いことだと思う。愛だけじゃなくお金がない環境で育った分、子供たちにはそういう苦労をさせないよう懸命に働くヒーローの気持ちも分かる。レディなヒロインにぶっきらぼうなヒーローの取り合わせがいい。不器用なプロポーズもつぼ。子供たちがまた可愛い~。2014/02/12