内容説明
派遣切り、ワーキングプア、就職氷河期…すべてを「小泉改革」のせいにしていいのか?“人事・雇用のカリスマ”が定説、俗説を斬る。
目次
第1章 日本型雇用崩壊の噂を検証する(終身雇用は崩壊していない;転職はちっとも一般化していない;若年の就労意識は30年前のまま;本当の成果主義なんて日本に存在しない;企業は「大騒ぎ」を利用してモードチェンジしてきた(中村圭介 東京大学社会科学研究所教授))
第2章 最近流行の言説は本当か(派遣社員の増加は、正社員のリプレイスが主因ではない;正社員は減っていない;女性の管理職は増えない;ホワイトカラーに少子高齢化は無縁)
第3章 理論武装された俗説を斬る(労働分配率・ジニ係数・内部留保3点セット;「若者がかわいそう」=熟年悪者論;引きこもりが増えたように見える理由;「昔は良かった」論のまぼろし;ワーキングプアの実態は「働く主婦」)
Noteと解説(検証結果の整理;錯覚を起こすメカニズム;次世代に向けた日本社会のもがき)
第4章 2つの暴論(ガラパゴス的な日本の雇用を普通の国にする;移民受け入れ―教育安保という世界戦略;黒白2つの労働市場をグレイのハイブリッドに(本田由紀 東京大学大学院教育学研究科教授))
著者等紹介
海老原嗣生[エビハラツグオ]
1964年生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。事業企画や新規事業立上げに携わった後、リクルートワークス研究所へ出向、「Works」編集長に。2003年より、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)にて数々の新規事業企画と推進、人事制度設計等に携わる。専門は、人材マネジメント、経営マネジメント論など。2008年に、HRコンサルティング会社、ニッチモを立ち上げ、代表取締役に就任。同社発行の人事雑誌「HRmics」の編集長。リクルートエージェントソーシャルエグゼクティブ、リクルートワークス研究所特別編集委員も務める。人材育成学会理事。週刊モーニングに連載中の転職エージェント漫画、『エンゼルバンク』の“カリスマ転職代理人、海老沢康生”のモデルでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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