出版社内容情報
いつまでも若くいたいと思うのは勝手だけど、いつまでも子どもでいたいというのはムシがよすぎませんか?
いま、この国に「本当の大人」はどの程度いるのか? 「私の責任だ」と言える人間はいるのか? 鷲田清一(大阪大学総長、『モードの迷宮』でサントリー学芸賞受賞)と内田樹(神戸女学院大学教授、『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞受賞)──現代日本を代表する論客二人による刺激的な日本社会論。伝説の対談「大人学のすすめ」も収録。
内容説明
気づいてみれば、みんなで「こんな日本に誰がした」を大合唱。誰も「こんな日本に私がした」とはゆめゆめ思っていない。老いも若きも「責任者を出せ!」と騒ぐクレーマー天国で、絶滅危惧種「本当の大人」をめぐって二人の哲学者がとことん語る。
目次
プロローグ 成熟と未熟
第1章 対談「大人学」のすすめ
第2章 大人の「愛国論」
第3章 「弱い者」に従う自由
第4章 呪いと言論
第5章 大人の作法
第6章 もっと矛盾と無秩序を
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
大阪大学総長。1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。関西大学文学部教、大阪大学文学部教授、同大学大学院文学研究科長・文学部長、副学長を経て2007年より現職。専門は哲学、倫理学。89年、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)および『現象学の視線』(講談社学術文庫)で、サントリー学芸賞受賞。00年、『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で、桑原武夫学芸賞受賞
内田樹[ウチダタツル]
神戸女学院大学教授。1950年、東京都生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学人文学部助手、神戸女学院大学文学部総合文化学科助教授を経て、96年より現職。専門はフランス現代思想、武道論、映画論など。2007年、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で、小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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