日本溶解論―この国の若者たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784833418669
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0063

内容説明

キャバクラ嬢になりたい。浴衣と日本が好きで、前世を信じる。トヨタとイオンとマクドナルドが好き―。誰も知らない「平成ジャパニーズ」のリアルな価値観。

目次

第1章 がさつな女―女らしさの崩壊と逆転する男女意識(女子の方が「気が強い」「がさつ」「だらしない」;女子が男子化、あるいは男子を超える時代)
第2章 キャバクラ嬢になりたい女子―性意識の解放と変質する職業意識(高校生の二〇%、大学生の二一%、正社員の三三%がキャバクラ嬢になりたい;東大医学部キャバ嬢もいる時代 ほか)
第3章 スピリチュアルにはまる若者―近代の解凍と再魔術化される意識(人間は死んでもまた生き返ると信じる者が半数近い;細木、美輪、江原の人気は、自分が何をすればいいか教えてくれるから ほか)
第4章 よさこいを踊る若者―地域社会の解体と拡大する格差意識(よさこいを踊ったことがある女子高生が五三%;和風志向はなぜ起こるのか? ほか)

著者等紹介

三浦展[ミウラアツシ]
消費社会研究家、マーケティング・アナリスト、カルチャースタディーズ研究所主宰。1958年生まれ。82年、一橋大学社会学部卒。同年、パルコ入社。「アクロス」編集室勤務。のち同誌編集長。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アボット

3
2008年発行。自分が社会の事にだんだん疎くなっている頃 の出版という事で興味深いです。社会の見方について新たな発見を頂いた思いです。自分もその社会を作った一員(一因)なので、反省も感じます。男と女の比較が、全国的に一般的なのか少し疑問を持ちました。2022/09/18

ophiuchi

2
スピチュアルを信じて「よさこい」を踊る若者たちか。この人の本を読むと「それがどうしたの?」という中途半端な気持ちになる。読解力不足でしょうか?2011/10/07

Guro326

1
そんなにスピリチュアルが広がっているというのに驚かされた。2008/06/09

ともみん

0
ジェネレーションZと名付けた、1985年〜1992年生まれを論じた、本書。 どちらかというと、妖怪論的。 誰よりも、著者にとっての、妖怪。 本書を読んだきっかけは、身の回りにジェネレーションZ世代が多いこと、そして、自分が深く惹かれる事象に、ジェネレーションZ世代が「全くわからない」という反応を示したこと。 各世代の感覚、特に「いわゆるZ世代」の傾向が掴めたのと、この本を「日本溶解論」と題しちゃう、著者の三浦展さんの眉根の寄せっぷりに、微笑ましい気持ちになったのは、収穫かな。2015/06/26

1_k

0
なかなか面白いデータ集。ネットでの「女叩き」的世論は、おそらく感覚的になされているであろうが、それを裏付けるような結果が出ていて個人的には面白いと思った。ただ、アンケートの取り方のせいで「公的な」調査には出てこない、といった分析がなされていたが、逆にいえば本書の結果も質問の仕方を変えるとさらに違った結果になるのではなかろうか。理学系の私からすると、やはり社会学はとらえどころがなくて難しいと思う。それを扱える社会学者はすげえよ。2011/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1552
  • ご注意事項