内容説明
ワシントン国立公文書館に眠っていた100編にのぼる無名日本人兵士の日記。綴じ目のほつれなどにより、断片的にしか残っていないものが多かったが、幸いほぼ原型をとどめ、内容的にまとまりをもって読めるものが十数冊あった。本書で紹介するのは、それらの日記である。
目次
1章 断ち切れぬ妻への思い
2章 錯乱し心さまよう戦士たち
3章 連隊長とある見習士官
4章 表舞台には登場しない戦場の裏方たち
5章 戦場の語り部たち
6章 上官への不信
7章 再び会うことのない「往復書簡」
8章 アメリカ軍の日本人分析