目次
第1章 共感―軍艦と手こぎ舟に対比された知事選挙
第2章 信念―税金のムダ使いもったいない、新幹線新駅の中止
第3章 攻防(上)―地域のことは地域で決める
第4章 攻防(下)―ダム計画をめぐる国との闘い
第5章 再生―琵琶湖の受難の歴史に光を!
第6章 命の絆―子育て、仕事、人生の見送りまで支え合う
第7章 共生―生命・自然に根ざした文化、誇りをびわ湖から
第8章 自立―未来可能な地域経済の強化へ 自然エネルギーと卒原発
第9章 政治は未来をつくるもの―リスク社会を生き抜く政策は地域から
著者等紹介
嘉田由紀子[カダユキコ]
1950年埼玉県本庄市生まれ。京都大学大学院・ウイスコンシン大学大学院修了。農学博士。1981年滋賀県庁に入庁し、琵琶湖研究所研究員、琵琶湖博物館総括学芸員を経て、2000年京都精華大学人文学部教授。過去30年以上にわたり琵琶湖周辺地域を歩き、人々の暮らしと琵琶湖とのつながりを学ぶ。2006年7月、新幹線栗東新駅や県内6つのダム、廃棄物処分場などの高コスト公共事業の凍結・中止を含む「もったいない」マニフェストを掲げて当選。県職員の力を結集して公共事業の見直し政策を約束どおり実現。2010年7月には「もったいないプラス」をかかげて県政史上最高得票で再選。中央集権体制の打破を目指して関西広域連合の国出先機関対策委員会委員長としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
5
実は、評者は1999年だったか、嘉田良平先生の集中講義で院生時代にお世話になった時期があった。環境保全型農業の提唱者である。著者は既成政党の役割を活かす人(22頁)。生活環境主義者(69頁)との姿勢が強靭である。琵琶湖周辺には結構、福井県の原発が多い。住民ではないが、福一原発事故のようになったらどうなってしまうか、と不安にはなる。148頁の地図は、琵琶湖に相当数の川が流れ込む様子が理解できる。それにしても数が多い。さながら毛細血管。172頁の図をみると、人間もそうだが、自然界の自浄作用を大切にしないとな。2013/05/28
wiwi
0
新幹線凍結など具体的に辿ったプロセスが書かれてあり、良かった。河川自治については何も知らなかったので純粋に勉強になった。2017/08/03
kozawa
0
滋賀県知事が自分の県政について。自画自賛本と言えなくもないけど、現役知事が書いたと思えば特別悪い本とも思わない。公約ももちろんそうだけれども、琵琶湖関係の経歴の後に就任した知事であることもあってか、琵琶湖や水源、治水関係の言及が多いし、若干専門的。特に物が県境に収まらないだけに大戸川ダム関連では反対協調をとった橋下(当時)知事の名前も出てくる。2012/07/21
酒井 敦
0
知事になるまでの選挙と、子育て政策の話を読んだ。2006年の選挙も、泡沫候補から出発して当選するまでの苦労話も興味深かった。2021/02/14