内容説明
よく死ぬことはよく生きること。宗教学、法医学、社会学、そして医療の現場などさまざまな学問の目から、人の死の意味を考える新しい試み。金沢大学の人気講座を一冊に。
目次
死生学入門(細見博志)
第1章 死生観と宗教(日本人とチベット人の死生観(島岩)
仏教の死生観(竹村牧男)
現代における死のイメージ(浅見洋))
第2章 死生観と医療(緩和ケア病棟における生と死(川浦幸光)
死にゆく人の看取り(平松知子)
法医学より見た生と死(大島徹))
第3章 死生観と社会(ライフ・サイクルと統計数値(鹿野勝彦)
社会学から見た生と死(高橋涼子)
個性的に生きる(村井淳志))
感想・レビュー
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シャチのぬいぐるみ
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2003年の講義を纏めた本という事で一部古さを感じる記述や、学部生1年~2年に向けた内容としてはやや難しい節もあったが、「死生学」という学問を知るにあたって良い本。 全体を通して、死について考えるというより死を通して生について考える内容だった。 仏教の「不生不滅」という死生観について知るきっかけになったのは大変嬉しかった。 また、「生に飽和して死ぬ」「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害せん」という観念には大変心動かされるものがあった。 友人から薦められた学問だったが、もう少し勉強してみたいと思った。2018/07/09