内容説明
ニトロプラスより発売された虚淵玄監修の公式ノベライズに表紙とカラー口絵を蒼樹うめ、挿絵を谷口淳一郎が描き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルカリオン
12
一部を除いて、まどかの一人称視点での物語となっている。アニメではまどか不在だった場面にまどかを登場させたり、登場人物がまどかに説明するセリフを加えることで、情報の欠損を抑えている。これだけだとやや苦しい工夫だと感じてしまうところだが、心理描写を加えることでアニメをよりよく理解できるようになっているのは良い。ノベライズ作品に求められる要素をしっかりとおさえている感じ▼やっぱり、アニメを最初に見ないと、とは思うが。アニメは、第一話で「あ、このノリは無理だ」と思ったが、それも計算ずくの演出なのが凄かった。2021/07/17
きいち
12
知らなかった…こんな重厚な話だったなんて。◇自分たちの感情の物語が世の中の成り立ちと直結すること。その行く末の身も蓋もなさ。それでもなお、残るもの、つなげるものがあること…。特に、ほむらが繰り返す道行き以降、話を追う自分の感情も引きずられ、一緒に大きな振れ幅で動かされていく。この感じ、久しぶり。初めての時のS・エリクソンが近いかな。◇だいぶ以前に友人から薦められてたものの、アニメには手が伸びないままでいたところ、読友さんのレビューで小説版を知り購入。ほぼ全く事前情報なしで触れることができたのは幸せだった。2013/09/21
ひとみ
6
アニメを見れなさそうなので小説で補完。こういうお話だったのね…。世界を無償で救い続けた少女達の救済といった風にフェミ系の視点で読み解いてみたくなるが、それよりなにより「不景気な時代の魔法少女」のお話だったことが印象に残る。お姫様の生まれ変わりや内なる素質に認められて変身していたかつての魔法少女たちに比べて、堂々と消耗品扱いされている本作の魔法少女達の立ち位置の差に泣く。2012/06/04
牧神の午後
5
映画の前の復習。基本はまどかの一人称なんで、たとえば絢子と和子の会話のようにまどかのいないエピソードはカットされているのは残念ですが、「友達」をキーワードにまどか、ほむほむの心情が掘り下げられているのはグッド。読んでいる最中に感じたのは、声優さん達のスゴさ。十話〜十一話のチワチワ、最終話のまどか、あとはなんといっても杏子の玉砕シーンは、シーンが丸々声優さんの声で再生された。2013/09/07
もも
4
2012年冬頃読了。厚さはあるけどすらすらと読めました。
