内容説明
中世の女性たちはどのような場で神仏の声を聞き、祈ったのか―。信仰を伝え歩く尼。託宣によって国のゆくえを予言し、僧の信仰を確信させた巫女。女性の宗教的役割や活動の実態、信仰のありかたを明らかにし、新たな日本仏教史を提唱する。
目次
1 「家」と尼(女性と亡者忌日供養;天皇家の尼寺―安禅寺を中心に)
2 性と血筋(巫女の炊事と機織り;性と血筋)
3 僧と妻(成仏説と女性―「女犯偈」まで;「恵信尼書状」について)
4 絵系図の人びと(絵系図に見る「家」の祭祀;中世後期仏光寺教団と村落―近江湖東地域を中心に)
著者等紹介
西口順子[ニシグチジュンコ]
1936年京都市に生まれる。1959年京都女子大学文学部卒業。相愛大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。