内容説明
脳死とは人と人との関わり方の問題である。日本の脳死論議の地平を切り拓き、その方向を決定づけた名著に、「移植前夜、医師たちを前にした講演」と「子どもの脳死問題」の新稿2篇を増補。脳死・臓器移植問題を考えるための必読書。
目次
脳死とは人と人との関わり方である
集中治療室とはどのような場所か
臓器移植の光と影
脳死身体の各種利用とは何か
私の死と他者の死
現代医療の部分主義について
効率性とかけがえのなさ
対談 脳死と臓器移植の本当の問題(杉本健郎;森岡正博)
臓器のリサイクルと障害者問題―一つの問題提起として
「聖域」の落とし穴―生体肝移植への一視点〔ほか〕