内容説明
江戸後期小説から芸能まで。詩文・学問・芸術…、近世文学・文化を多彩な方面から捉えた力作論考33編。
目次
狐を馬に乗せた話―「王子の狐」「中川右馬之助」
中国侠客小考
18世紀日本と韓国における中国通俗小説の受容と知識人の反応
『江関筆談』を読む―白石の朝鮮観を中心として
海を渡った落語―朝鮮開化期の文学『東閣寒梅』と「文七元結」
『西鶴諸国はなし』大下馬の原質(1)―力なしの大仏をめぐって
『御前義経記』の構想―長編小説の主人公としての人物造型をめぐって
南領気質物と笑話
『二国連璧談』と『連璧談』
『本朝水滸伝』後篇の諸本〔ほか〕