グラウンデッドセオリー法を用いた看護研究のプロセス

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  • サイズ B5判/ページ数 167p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784830646294
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ● 最近注目されているグラウンデッドセオリー法(Grounded Theory Approach:GT法)とは何か,看護学にいかに用いるのか―本書は,日本看護界の若手研究者らが,GT法を用いた自らの研究プロセスを公開しながらGT法の本質に迫った他に類のない実践的看護研究方法論.
● 月刊誌「Quality Nursing」に連載された,GT法による看護研究プロセスに関する座談会と,日本看護科学学会学術集会の交流集会において展開された,著者らの公開データ分析の記録を中心に内容を構成.
● 社会学で開発された質的研究法であるGT法の看護学への導入について,各自の試行錯誤や失敗談を交えつつ熱く語られており,看護研究者や質的研究を志す方には,まさに“知的刺激の宝庫”ともいうべき看護研究の手引書.    

《目次》
この本が生まれるまで,そしてこの本ができた理由
第1章 Grounded Theory Approachとは.そして看護学にいかに用いるか
 1 Grounded Theory Appooachとは
 2 看護学でGrounded Theory Approachをいかに用いるか
第2章 研究を進めるプロセス―私たちの経験から―
 1 リサーチ・クエスチョン
 2 理論的前提
 3 研究デザイン
 4 研究計画書の作成
 5 データ収集(1)―準備と開始―
 6 データ収集(2)―初期の留意点―
 7 データ収集(3)―中盤から後期の留意点―
 8 コーディング(1)―オープンコーディング―
 9 コーディング(2)―オープンコーディングと軸足(Axial)コーディングの重なり―
 10 コーディング(3)―中核カテゴリーの生成とストーリーライン―
 11 妥当性の確保と結果の記述
第3章 分析の実際
 1 オープンコーディングと軸足(Axial)コーディングの実際
   ~第19回日本看護科学学会学術集会交流集会から~
 2 オープンコーディングと文脈の対話
   ~第20回日本看護科学学会学術集会交流集会から~
 3 2つの交流集会を振り返って
あとがき
索引
著者プロフィール

目次

第1章 Grounded Theory Approachとは。そして看護学にいかに用いるか(Grounded Theory Approachとは;看護学でGrounded Theory Approachをいかに用いるか)
第2章 研究を進めるプロセス―私たちの経験から(リサーチ・クエスチョン;理論的前提;研究デザイン ほか)
第3章 分析の実際(オープンコーディングと軸足(Axial)コーディングの実際―第19回日本看護科学学会学術集会交流集会から
オープンコーディングと文脈の対話―第20回日本看護科学学会学術集会交流集会から
2つの交流集会を振り返って)

著者等紹介

山本則子[ヤマモトノリコ]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校看護学部post master nurse practitioner program在学中。前東京大学大学院講師。専門、老年看護学。慢性疾患(特に痴呆)をもつ高齢者とその家族への看護、心理的well‐beingの形成過程。略歴、1986年東京大学医学部保健学科卒業。1991年東京大学大学院医学系研究科修士課程修了(保健学)。1994年カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学部博士課程修了。Ph.D.(看護学)。老年看護臨床、東京大学大学院講師、UCLA客員研究員を経て,現在gerontological nurse practitioner免許取得のため在学中

萱間真美[カヤママミ]
東京大学大学院医学系研究科助教授。専門、精神看護学。精神科看護(病院・地域)における看護技術の明確化、業務内容および業務量測定の方法論開発、母親の精神衛生と児童虐待防止、特定疾患患者家族のQOL。略歴、1986年聖路加看護大学看護学部卒業。1991年聖路加看護大学大学院修士課程修了(看護学)。1998年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(保健学)。精神科臨床、大学専任講師、公立研究所主任研究員を経て2002年より現職

太田喜久子[オオタキクコ]
慶応義塾大学看護医療学部教授。専門、老年看護学。痴呆性高齢者のケア、痴呆性高齢者と家族の相互作用、せん妄ケアモデルの開発、高齢者の日常生活能力と認知障害状態との関連、高齢者の在宅介護支援サービスの利用状況と地域特徴、高齢者グループホームケアの効果、介護保険認定の課題など。略歴、1975年聖路加看護大学衛生看護学部卒業。1982年聖路加看護大学大学院看護学研究科修士課程修了(看護学)。1994年聖路加看護大学大学院看護学研究科博士後期課程修了。博士(看護学)。聖路加看護大学教授、宮城大学教授を経て、2001より現職

大川貴子[オオカワタカコ]
福島県立医科大学看護学部講師。専門、精神看護学。看護師のケアに対する患者の認知、看護師に対する心理的サポート、精神障害者の地域生活に向けての援助。略歴、1988年聖路加看護大学看護学部卒業。1993年聖路加看護大学大学院修士課程修了(看護学)。1996年聖路加看護大学大学院博士課程入学(在籍中)。臨床、大学助手、リエゾン精神専門看護婦(非常勤)を経て、1999年より現職
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