売春性病史―衛生学者が繙いた

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  • サイズ A5判/ページ数 149p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784830638046
  • NDC分類 368.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 「衛生学は社会的弱者を守ることを目的とする」との教えを受け,ハンセン病やコレラなど社会の谷間におかれた諸問題に取り組んできた著者が,我が国の売春と性病の変遷と対策を,明治以降約70年続いた「公娼制度」の歴史を中心にまとめた書.近世の日本では,当時の世界で唯一,制度としての売春が法律で認められていたが,国際的にも悪評が高く,農村では貧困のため多数の娘が身売りして悲惨な状況にあった.弱者に対する著者の思いが行間に溢れる,他に類のない書.    

《目次》
第I部 足利時代
 第1章 梅毒
第II部 江戸時代
 第1章 人身売買
 第2章 売春対策
 第3章 遊廓
 第4章 蜜売春
 第5章 梅毒予防
第III部 近世
 第1章 人身売買
 第2章 公娼制度
 第3章 公娼制度批判
 第4章 私娼取締
 第5章 性病予防
第IV部 現代
 第1章 公娼制度の廃止
 第2章 性病予防
 第3章 エイズ
第V部 終わりに
 
索引

内容説明

本書では明治初期に制定され、第2次世界大戦敗戦直後に占領軍の指令により廃止されたが、約70年にわたり日本における売春組織を支配した公娼制度を中心に述べる。

目次

第1部 足利時代(梅毒)
第2部 江戸時代(人身売買;売春対策;遊郭;密売春;梅毒予防)
第3部 近世(人身売買;公娼制度;公娼制度批判;私娼取締;性病予防)
第4部 現代(公娼制度の廃止;性病予防;エイズ)
第5部 終わりに

著者等紹介

山本俊一[ヤマモトシュンイチ]
昭和21年東京帝国大学医学部医学科卒業。昭和22年東京帝国大学医学部衛生学教室助手。昭和35年東京大学医学部衛生学教室助教授。昭和40年疫学教室教授。昭和49年衛生学教室教授。昭和57年日本衛生学総会会長。昭和58年東京大学名誉教授。昭和58年財団法人東京都老人総合研究所副所長。昭和61年東京都文化賞受賞。昭和62年聖路加看護大学教授。平成4年副学長。平成8年定年退職
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感想・レビュー

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nranjen

2
図書館本。『19世紀パリの売春』を借りる時、日本はどうだったのだろうとヒットしたのがこの本。ちょうど時代的には同じぐらいの史実が書かれている。しかしその時代に生きその時代のことを書いたアレクサンドル・パラン=ドュシャトレとは異なり、20世紀では書かれて残されたものが手がかり。数々の法令から、物事を類推。しかしところどころ、売春婦や仲買人の言葉が現代語訳されているのが非常に印象深かった。しかも貧しき娼婦たちの健気なこと…。2019/02/14

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