内容説明
本書では、琥珀の中にあなたが発見できると思われる昆虫たちを同定する方法を紹介しました。昆虫そのほかの生物の多くは、わかりやすいように写真で示しました。
目次
琥珀ってなに？
琥珀の特性
琥珀の偽物
琥珀の利用法
琥珀はどこから見つかるか？
バルティックの琥珀
ドミニカの琥珀
種とは？
琥珀の内包物
動物たちのつながり〔ほか〕
著者等紹介
ロス，アンドリュー［ロス，アンドリュー］［Ｒｏｓｓ，Ａｎｄｒｅｗ］
ロンドン自然史博物館古生物学部門学芸員。化石節足動物（昆虫、クモ、三葉虫、甲殻類）担当。専門は琥珀中の昆虫をはじめとした化石節足動物の生物多様性の研究や、イギリス南部前期白亜紀の地層学など
城田安幸［シロタヤスユキ］
１９７７年、大阪府立大学大学院農学研究科園芸農学専攻博士課程修了（農学博士）。弘前大学助手、文部省在外研究員（オランダ、ワーヘニンヘン農科大学）等を経て、１９９２年より弘前大学農学生命科学部助教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむねむあくび♪
48
琥珀色の思い出は、お祖父ちゃんの眼鏡、夜店のベッコウアメに、カンロ飴、瓶の中のウイスキー…。この本のサブタイトルの『永遠のタイムカプセル』にひかれて手に取った。琥珀とは樹脂が化石になったもの。宝石としても人気で昆虫を封じ込めた物は高価で偽物が作られるほど。残念ながら本書は、古生物学の専門家の著作で化石節足動物に重きを置かれており、後半は虫の話に終止していた。しかし、これがきっかけで宝飾品としての琥珀にも興味が湧いたので、探して読みたくなった。2014/08/14
リンゴ姫
3
偽物の見分け方が複数のってる。後半は虫の見分け方辞典になっている（見分けたいときに便利）。※注意ゴキ○リの琥珀が３つ程ある。琥珀の中に入ってしまえば琥珀の色の美しさで、関係ないかもしれないけど。2013/03/16
Tatsuya
3
琥珀がどのようにして生まれ、どこでどのようにして発見されるのか、という基礎的なところから、琥珀の中に埋もれている生物をどのようにして同定するのかという方法論まで、琥珀の入門的な内容を解説した本。全ページフルカラーで写真が豊富なので、とてもわかりやすかった。生物の同定方法の解説のおかげで、節足動物入門としても機能している。2010/11/17
あむ
2
琥珀はどのようにできたのか、本物以上に流通している偽琥珀は何から作られるのか？から映画「ジュラシックパーク」で注目された琥珀に封じ込められた蚊が吸った恐竜のDNAから恐竜を復活させる技術は可能なのか？といった話題にも触れていたり…とにかく琥珀についてリアルに、学術的なアプローチがされている本書ですが、写真も多く簡潔な説明がされているので、琥珀に興味ある人は必見です。ただし、虫嫌いの方々には少々キツイ写真もたくさんあります。もう少し美術的なアプローチもされたら個人的にはなお良かったかも。2017/01/10
piro5
2
昆虫が捕まっている琥珀は価値が高く、偽物も多いそうだ（現代の昆虫が人手で埋め込まれている）。そのため昆虫の説明が多い（真贋判定のため）。DNAは速やかに分解される上、蚊の捕まった琥珀が希少であるため、ジェラシックパークは起こりえないそうだ。2015/08/11
