ピースメイカーズ〈下〉―1919年パリ講話会議の群像

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829504048
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

内容説明

世界を変えた6か月間、パリを舞台に繰り広げられた虚々実々の駆け引きロイド・ジョージ(英)、クレマンソー(仏)、ウィルソン(米)3巨頭が主人公のドキュメンタリー映画のような迫力ある記述。イギリス最大のノンフィクション賞「サミュエル・ジョンソン賞」受賞作品。第一次世界大戦後のパリ講和会議の全てを生き生きと描き出したノンフィクション。

目次

6 紛争の春(四巨頭会議;イタリア離脱;日本と人種平等;中国山東領有問題)
7 燃える中東(ペリクレス以来のギリシア最大の政治家;オスマン・トルコの終焉;アラブ独立;パレスチナ;アタチュルクとセーブル条約の破棄)
8 パリ講和会議終了(「鏡の間」での調印)

著者等紹介

マクミラン,マーガレット[マクミラン,マーガレット][MacMillan,Margaret]
1943年、カナダ、トロント生まれ。ロイド・ジョージの曾孫に当たる。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号を取得し、歴史学者となる。オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジで博士号を取得。専門はイギリス帝国現代史、及び国際関係論。1975年、カナダのトロントのライアソン大学歴史学教授、2002年からは母校トロント大学トリニティ・カレッジの学長、2007年、オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジの学長に。現在、カナダ国際問題研究所(CIIA)のメンバーでもあり、カナダの様々なメディアでコメンテイターとしても活躍している。著作は“Women of the Raj”(1988)や“Canada and NATO”(1990)があり、1995年~2003年、CIIA発行の雑誌“International Journal”の共同編集者。近著に“Nixon in China:The Week That Changed the World”(2006)がある。“The Peacemakers”(2002)でカナダ国内でも賞をいくつか受賞し、イギリスのサミュエル・ジョンソン賞を獲得した

稲村美貴子[イナムラミキコ]
1949年東京都生まれ。1983年早稲田大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程修了、文学修士。青山学院女子短期大学非常勤講師、早稲田大学商学部非常勤講師を歴任。早稲田大学付属現代政治経済研究所特別研究員などを経て、東洋女子短期大学教授となる。2002年病気退職。専門分野はイギリス現代史、アングロ・アラブ関係史。現在、日本西洋史学会会員、日本歴史学協会会員、早稲田大学史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

2
ふむ2024/02/06

ジュンジュン

2
理想(民族自決など)が各国の思惑や駆け引きによって徐々に失われていく過程は、外交の本質を感じられて生々しい。第2次大戦を準備したと言われる本会議。確かに多くの失敗を抱えていたが、ドイツの賠償金が思われているほど高くなかったことが述べられている。また、第2次後と違い、米は一等国だがまだ突出してなく、英仏も衰えたが権威を保っている状態では、すべての責任を押し付けるのは酷だと言える。2018/02/27

田中AD

1
第一次世界大戦本がヨーロッパばかりで不満だったがこれはその穴を埋めるので面白かった、オスマン帝国崩壊も読んだし、そろそろこの戦争の全体像が掴まてかな。2020/04/25

ケニオミ

1
日本が戦争に至る道を歩み始めたのは、このパリ講和からだと以前から考えていましたので、本書は格好の研究材料となりました。やはり、自分たちの都合で、ゲームのルールを勝手に変えた列強国に踊らされた日本の姿がありました。2011/09/01

もとせ

0
265頁【一九一九年六月二十八日、ヴェルサイユ条約に調印して、パリの世界政府は解散した。ウィルソンはその夜のうちに去り、ロイド・ジョージと大英帝国代表団の残った者たちは、翌朝特別列車で発った(後に、イギリス政府は汽車賃の請求書をフランスから送られて当惑した)。(略)一月から六月までの間、ピースメイカーズは非常に多くの事をした。国際連盟、国際労働機関を設立し、委任統治を設定し、ドイツとの条約を締結し、オーストリア、ハンガリー、ブルガリアそれにオスマン・トルコの条約を結んだりしたが、未解決な問題も沢山あった】2013/05/12

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