内容説明
世界を変えた6か月間、パリを舞台に繰り広げられた虚々実々の駆け引きロイド・ジョージ(英)、クレマンソー(仏)、ウィルソン(米)3巨頭が主人公のドキュメンタリー映画のような迫力ある記述。イギリス最大のノンフィクション賞「サミュエル・ジョンソン賞」受賞作品。第一次世界大戦後のパリ講和会議の全てを生き生きと描き出したノンフィクション。
目次
6 紛争の春(四巨頭会議;イタリア離脱;日本と人種平等;中国山東領有問題)
7 燃える中東(ペリクレス以来のギリシア最大の政治家;オスマン・トルコの終焉;アラブ独立;パレスチナ;アタチュルクとセーブル条約の破棄)
8 パリ講和会議終了(「鏡の間」での調印)
著者等紹介
マクミラン,マーガレット[マクミラン,マーガレット][MacMillan,Margaret]
1943年、カナダ、トロント生まれ。ロイド・ジョージの曾孫に当たる。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号を取得し、歴史学者となる。オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジで博士号を取得。専門はイギリス帝国現代史、及び国際関係論。1975年、カナダのトロントのライアソン大学歴史学教授、2002年からは母校トロント大学トリニティ・カレッジの学長、2007年、オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジの学長に。現在、カナダ国際問題研究所(CIIA)のメンバーでもあり、カナダの様々なメディアでコメンテイターとしても活躍している。著作は“Women of the Raj”(1988)や“Canada and NATO”(1990)があり、1995年~2003年、CIIA発行の雑誌“International Journal”の共同編集者。近著に“Nixon in China:The Week That Changed the World”(2006)がある。“The Peacemakers”(2002)でカナダ国内でも賞をいくつか受賞し、イギリスのサミュエル・ジョンソン賞を獲得した
稲村美貴子[イナムラミキコ]
1949年東京都生まれ。1983年早稲田大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程修了、文学修士。青山学院女子短期大学非常勤講師、早稲田大学商学部非常勤講師を歴任。早稲田大学付属現代政治経済研究所特別研究員などを経て、東洋女子短期大学教授となる。2002年病気退職。専門分野はイギリス現代史、アングロ・アラブ関係史。現在、日本西洋史学会会員、日本歴史学協会会員、早稲田大学史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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