内容説明
セラピューティックレクリエーションは、それが何であるか、何のために存在し、誰が活用し、誰のために指導していくのかということなどについて明確にしていく必要があり、単に、指導する人々の新しい職種として存在させるだけに終らせてはならない。レクリエーション的効果と治療的効果を共存・並列させた形態で、障害の軽減・健康の維持増進・福祉の向上を願うすべての人のレクリエーションプログラムを扱うものが、セラピューティックレクリエーションなのであると理解しておかなければならない。以上の視座から、本書ではセラピューティックレクリエーションの理念的理解に始まり、関連用語であるレジャー、レクリエーション、スポーツ、プレイなどの概念化と明確化をすすめ、セラピューティックレクリエーションの範囲(Scope)を把握することを試みた。さらに、セラピューティックレクリエーション指導、プログラムサービスの基本を理解することにより、実際の場面においてセラピューティックレクリエーションをどのように考え、どのようにすすめたらよいのだろうかという指針を求めたものである。
目次
第1章 セラピューティックレクリエーション概説
第2章 セラピューティックレクリエーションプログラムの基本
第3章 セラピューティックレクリエーション指導
第4章 セラピューティックレクリエーションプログラムサービスの実践と応用
第5章 セラピューティックレクリエーションの現状(課題)と将来の方向性