富士見ミステリー文庫
GOSICKs〈3〉ゴシックエス・秋の花の思い出

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829163870
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

少年は、迷いの中にあった。一度は、救い出すことができた。奪い去られてしまった姫を。暗黒の要塞から。それからしばらく後―。どうすれば、彼女を護りつづけることができるのだろう。そう思いながら、東洋からやってきた少年久城一弥は、迷路花壇の中を走る。姫―ヴィクトリカに会うために。今日も、彼女を退屈させることのない、謎を抱えて。二人きりで語り合うために。高原の秋の訪れは、早く、彩るように山々を染める。二人は語り合う、かつて自分たちと同じように歴史のうねりにのみ込まれ、挫けずに闘った人々たちの思い出を。季節は、夏から秋へと。少女と少年の思いも積み重なるゴシック・ミステリー短編集。

著者等紹介

桜庭一樹[サクラバカズキ]
ファミ通えんため大賞出身。SFからミステリー・恋愛小説まで幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りーぶる

38
表表紙をめくった所の、ふっわふわの白いドレスのヴィクトリカのイラストに悶絶しました。武田先生のイラストもこれでおしまい、寂しいです。九城くんが持ってくるお話の中に潜む謎をヴィクトリカがすらすらと解いていきます。どこに謎が?と思ったのですがヴィクトリカの話を聞くと「あー、なるほど!」と。延々こんな風に語り合って、いつのまにか九城くんにとってヴィクトリカは「そうしてまで会いたい女の子」になっていったのでしょう♪最後、コルデリアが登場してゴシックシリーズに引き戻されました。ヴィクトリカの最後の安寧の日々ですね。2015/01/06

Yobata

20
秋の短編集。角川版で既読済再読。テーマは「花」で、各国の逸話とその逸話に関係する花の花言葉を意識した5編。もう秋まで来て、ベルゼブブの後なので久城とヴィクトリカの仲も成熟しきってて、その後の嵐での別れを知ってる身としては感慨深いな…。今回は聖マルグリット関係の人々からの謎じゃなく過去の話についてヴィクトリカが考察するなので、登場キャラとの親近感はちょっと遠いけど、史実と関係してる話なのでそっちの親近感はあるねwしかし短編集の方もここで終わってしまうのはやはり残念だな…イラスト付きで最後まで読みたかったw2015/02/19

星野流人

20
風邪を引いたヴィクトリカのために、久城くんが花にまつわる物語を語って聞かせる短編集。しかしまあ、シリーズ2度目の風邪っぴきヴィクトリカとは……。よく風邪を引くなあ。 物語自体は、久城の朗読する物語の謎をヴィクトリカが淡々と見抜いていくものであり、長編のような派手さは無いが、短いストーリーの中にしっかり謎の答えが隠されていておもしろい。つかの間の平和だなあ。女性陣たちからいいように扱われる久城くん……。 ベストイラストは、49頁のヴィクトリカ。 6/10点2012/12/23

佐島楓

17
ヴィクトリカがますます優美な子猫化してますね。作中作を一弥くんが熱を出したヴィクトリカに読んであげるという趣向も好みです。優しいなあ。さて、角川文庫版を揃えられたので続きを・・・。2011/07/15

みっつっつー

16
ほんわかとした短編集。最近、本をあまり読んでなかった私でも、時間を分けながら区切りごとに読めて、楽しかったです。 今回は最後のコルデリアにびっくりしましたが・・・・・・。だがしかし・・・。それよりも・・・あれですよ・・・。やはりあとがきなんですよ・・・!私が毎回驚くのはあとがきなんですよ!← ・・・。まあそうゆうわけで、今回もいい感じにあとがきがスパイスというかなんというかになっており、楽しめましたw 図書館にはこの巻までしかなかったので、首を伸ばしつつのんびりと次巻を待とうと思います。2013/05/25

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