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内容説明
今日も、来館者はゼロだった。相変わらず、天気は曇りがちだった。やっぱり、ケリポット図書館は貧乏だった。「あと1年で潰れちゃうんですよ!」遠くの世界にポツリと建つ、小さなオンボロの図書館内。人工精霊ヒャッカは大声で叫ぶ。「1年で1000人の会員を集めないと廃館」の生き残りを賭けた条件に、少女は焦っていたのだ。ちなみに現在の会員数31人…。「いや、無理だろ。それ」だが、犯罪者で女たらしで、何故か館長の人間レクトはどーでもよさそうだった。そんな全く噛み合わない二人に、一冊の赤い古書“DDD”が届く。扉を開くと「世界の終わりと始まり」について記されていた…。ろくでなしの館長とマガイモノの職員たちが、異端者達の楽園を夢みて踊る―多分、きっと、恐らくそんな物語。
著者等紹介
上田志岐[ウエダシキ]
1979年2月9日長野県生まれ。第2回富士見ヤングミステリー大賞「竹河聖賞」受賞作、『ぐるぐる渦巻きの名探偵』で小説家デビューを飾る
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