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内容説明
「この子の体重は、いくつとみる」「37kgってとこですね―そしてきわめて健康です」16年前、ハネムーン先で失踪した父親の消息を求めて、ひとりアクシオ島までやってきた女子高生森田ゆかりは、なぜかいきなり日本出資の宇宙開発団体「ソロモン宇宙協会」で働くことになってしまった。軽い気持ちで仕事を引き受けたゆかりは、宇宙協会の技術屋たちが彼女をみつめる目つきに気づいていなかった。そして、その仕事の内容にも。―彼女は「軽量化を余儀なくされたロケットのためのコンパクトな宇宙飛行士」としてスカウトされたのだった。人類初の女子高生飛行士が、宇宙へ旅立つ日は本当に来るのか。期待のスラップスティックSFコメディ登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリスビー
17
文体はライトノベル調ですが、ストレートなSFで、なかなか本格的。専門用語もほどほどに抑えられていて、文系の自分でも、宇宙開発に賭ける人たちの熱気を感じることが出来ました。「人類初の女子高生宇宙飛行士」とかんたんに言うけれど、現実にはとてつもない苦労があるんだなあとつくづく感じさせられました。最後が「あれっ?」と言う感じでしたが、続編があるのですね。2014/04/29
しゅう
1
再読。面白いけど、やっぱり少し古い感じ。B2017/01/25
redmove
1
高1の森田ゆかりが、16年前の新婚旅行中に行方不明になった父親を捜すためソロモン諸島に向かい、有人ロケット開発中の「ソロモン宇宙開発協会」にスカウトされ宇宙飛行士になるとてもお気楽なライトスタッフ話。初の野尻作品。設定はあり得ないが、それなりのリアリティもあって面白かった。最後のオチも良かった。続きも楽しみ。2015/03/27
Kenichi Kitazawa
1
笑える展開からシリアスな展開に進むので読んでて飽きない。「この電卓、イコールキーがない」「二度と普通の電卓が使えない体にしてやるから・・・」にはニヤリとしてしまった。また、最後の3行も笑える。設定がちょっと笑える。とにかく、おもしろかった。2012/11/24
マサトク
0
積ん読の自炊消化。さくさく読めるコメディというかSFというかな小説ではあるが、物理的な部分について言えば非常に「ハード」なSFと見える。その辺り含めてわりと面白く読めた。リアルな宇宙開発モノともいえる。これはこれで。2015/11/30