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内容説明
太陽と風が彼女の頬を照らす―。柔らかい顔をした少女はサクラの花びらの下をくるくると踊るように、坂を登る。少女の名はナミ。彼女はその坂を登りきったところで、ある少年と、偶然の出会いを迎える…。龍太郎という少年と。魔法遣いという素質を持ちながら、将来に不安を感じる少女。ある過去の傷を背負いながら横浜からやってきた少年。二人の出会いは、二人の心にある季節の始まりを告げる―。恋と青春という季節のはじまりを。長崎―坂の多いその街で、ナミ、そして仲間の高校生たちは自らの道を歩き始める。ゆっくりと、前を向いて。これは、どこにでもいるそんな彼らたちのとても真剣な恋と生を描いた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風鈴
2
再読。コミックスと違って、サブキャラクターまで掘り下げてくれるのはありがたい。狭いコミュニティのさらに個の問題があからさまで、それでもどこにでもこういうことがあるから、感情移入や想像がしやすい。2020/10/13
結城あすか
1
主人公のナミは魔法遣いの血を引く少女だけど、彼女の魔法は失敗ばかりで魔法を嫌っているという設定。本来なら魔法士の研修を受ける高3の夏休みも、それを拒否してしまうというから、前作のユメとは全然違うタイプにょ。時系列的にシナリオをまとめた感じの作品って印象はあるけど、小説としては散漫過ぎる気がするにょ。これで読者の関心を繋ぎとめようというのはまず無理かにょ。2008/03/18