内容説明
移ろう季節の流れの中に踏みとどまり、過ぎ去った日々と交信する内心の声。繊細な感性が紡ぎだす、清新な作品世界。最新作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
denden
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88年刊、「海を感じる時」から10年後の出版で「海燕」発表作他の7作の合冊。10年で驚くほど表現が濃厚になっているのに驚く。人の心理の機微をとらえる著者独特の日本的繊細感は相変わらずだが、明治大正、昭和初期の先人たちに負けない文学的濃厚さには、失礼ながら、今ネットなどでの活動を知る者には違う作者ではないかとさえ思えた。むしろ「海を・・」からの女流文学者としても中沢女史の流れにあると考えるのが自然か・・2015/11/03
