感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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2
中野京子先生の著書でちらっと紹介されていた本。日ごとにかかしが近づいてくるホラー。1987年発行。2022年70冊目。2022/03/18
林芳
1
一体どんな物語なのか分からずに読み始めたが、途中から結末は見えてきたような。少年サイモンの置かれた立場は、わからなくもないが、もう少し賢くコミュニケーションが取れればと思ってしまう。男の子って、こんなものなのかな〜。2023/02/07
You
0
中学校図書館での素晴らしい出会いをもう一度。思春期の少年が新たに見出す、これまで見えてはいなかった世界と自己との関係。鬱々とした、矛盾と苛つきと表現しきれないやるせなさに満ちた気持ち。「傷つきやすく、ナイーブで、死んだ父親から精神的に離れることのできない少年の、孤独と憎悪。そしてそれに呼ばれるかのように近づいてくるかかし。作者はこれらの要素を実にうまく料理している。とにかく最近めったにお目にかかれない、ずっしりとてごたえのある一冊といってよいだろう。」(訳者・金原瑞人氏あとがきより)2013/06/03