内容説明
出口王仁三郎、北一輝、三島由紀夫の忘れえぬ三人。そして、靖国参拝を中止したご真意とはなにか?
目次
第1章 畏るべき昭和天皇
第2章 近代天皇の誕生
第3章 昭和天皇と戦争責任
第4章 皇室の危機と現代
第5章 日本文化と天皇の政治
終章 皇室を本来の姿に
著者等紹介
松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。1968年東京大学経済学部卒業。評論家、思想家、作家、歴史家として執筆を続ける。1983年中国・日本語研修センター教授。1994年麗澤大学経済学部教授、2009年より比較文明文化研究センター所長を歴任(2013年3月まで)。2010年10月から内閣官房参与(2011年9月まで)。1995年『近代アジア精神史の試み』(岩波現代文庫)でアジア・太平洋賞、2005年『評伝北一輝』(岩波書店)全5巻で司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞を同時受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きさらぎ
4
歴史叙述については昭和天皇や近現代史の知識が乏しいこともあり興味深く読んだ。本書を読むと三島由紀夫や北一輝を読みたくなるし、226事件や第二次世界大戦の敗戦についてもちょっと勉強してみたくなるし、そういう意味で刺激を受けられて良かった。著者が書く、極めて政治的な人間である昭和天皇が「自らの意志で」「無私に徹する」というあり方を貫く姿には凄みがある。皇室のあり方についての著者の考察についてはやや抵抗を覚える、かな。当方も適否を判断するだけの知識の蓄積を持たないので、考え方の一つとして読んでおこうという感じ。2017/09/27
なわ
1
著者は、平成の天皇が大嫌いなようだ。多分、今生きていらっしゃるすべての皇室の方々も嫌いなんだと思う。一応、昭和天皇はリスペクトしているみたいだが。後半部分、平成の天皇をけなす所以降で、女系天皇礼賛しているあたり、著者は日本の天皇制を壊すのが望みのようである、別の本では感じなかったが。女系になると、現在の天皇家とは、まったく異質の権威集団となってしまうというのに。2020/04/06
mock-shiki
0
元ネタ2015/02/07
犬
0
書き下ろしかと思っていたら、今回の皇后様の失語症云々とあり、随分と古い連載をまとめた本だった。内容は小林よしのり「昭和天皇論」とほぼ同じ。2013/08/19