• ポイントキャンペーン

B選書
日本資本主義の精神

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784828412665
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0036

内容説明

「美しき品格」を持ち「優秀な知恵」を兼ね備えた日本人の原点がここに…。

目次

第1章 日本の伝統と日本の資本主義(日本のこれまでを支えたものは何だったのか;血縁社会と地縁社会;「契約」の社会と、「話し合い」の社会)
第2章 昭和享保と江戸享保(日本をつくった二人の思想家;禅とエコノミック・アニマル;神学と心学)
第3章 現代企業のなかの「藩」(「資本の論理」と「武士の論理」;日本資本主義の美点と欠点;日本資本主義の伝統を失わないために)

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
1921(大正10)年、東京に生まれる。42(昭和17)年、青山学院高等商業学部を卒業。44(昭和19)年太平洋戦争でマニラに上陸。45(昭和20)年フィリピンのカランパン捕虜収容所に将校として収容される。翌年12月31日最後の帰還船で九州、佐世保に到着。戦争中の栄養失調と多くの疾病によって生涯にわたり健康をそこなうことになる。58(昭和33)年、山本書店を創立。山本書店主として主に聖書関係の出版物の刊行を続けるかたわら、評論家としても活動。その日本人論は今も日本人の心をとらえている。91(平成3)年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年サラリーマン

15
会社って世界一般として機能集団なのだけれど、日本にはなんというか特殊な空気ってのがあるよね。それは日本企業には機能的側面のほかに共同体としての側面があるから。その特殊さゆえに明治維新や戦後の復興を成し遂げてきたんだ。さて、その独特の日本資本主義というべき精神性が実は江戸時代の思想に遡るのではないかという本。本書を読むと江戸時代というのは停滞の時代などではなくものすごく進歩し続けた時代であることがわかる。またその時代にはぐくまれた思想が現代の僕たちを救ったり、また足を引っ張ってたりしているとも言える。2014/05/04

yamikin

4
就活大学生はリクナビ開く前にこれを読むべし。日本企業あるいは日本組織の論理がわかります。「会社の名誉」と言うのになぜ「団地の名誉」とは言わないのか。会社が最も崇高な価値を持つ空間となっている日本。この本を読み終わればグローバル企業化が進むわけがないと確信を持って言えます2011/08/26

はるゆう

0
江戸時代の鈴木正三の「あらゆる事業は皆仏行なり」(p283)という発想を知り、これが現在にも影響しているのか、と納得した。なので、(仏行の)結果としての利潤は善、と肯定的に捉えることができたのだろう。また、ブラブラしていることは悪徳であり、仕事がなくても忙しく振る舞っていないと心理的に不安になる、という状態を引き起こし、日本の労働時間に対する生産性の低さにつながってきているのか。労働力を何に使うのか、を明確に規定するよう、経営者側の姿勢が変わらないと、日本の生産性は向上しないのかもしれない。2012/02/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/431918
  • ご注意事項