内容説明
人事破壊―“6つめの波”がやってきた!日本人は新しい人事制度を発明しつつある。
目次
問題の核心は何だろう?―人事破壊五つの波がやってくる
第1部 出口、そして滅びていくもの(「和の経営」神話は、最初から嘘だった;人事権崩壊、仕事が自分で決められる;正社員も部分品、会社をかわってなぜ悪い;会社人間は絶滅、自立して生きたほうが楽しい)
第2部 入口、そして生まれてくるもの(デフレ時代は、未知との遭遇だ;先端分野は人本主義、考える人が一番偉い)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。取締役を経て、東京財団会長、ソフト化経済センター理事、三谷産業監査役
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中年サラリーマン
15
旧版が1994年。昔は地主と小作人で現在のように会社組織に対する仲間意識がなかった。それを組織に忠誠を誓わせるためには平等主義が必要でありそのための人事制度をつくったのが陸軍組織というのは初めて知った。それによる弊害があるというのも。後半はそういった日本的組織はこれからやりにくくなるだろうという話。古い本の割には興味を引かれる内容だった。2014/05/08
dstaishy
0
「6つの波」はわかりずらかったが、内容は読みやすかった。人事が外的要因から変わっていくことを、経済の歴史事象を拾いながら過去から未来へかけて予想を含め記述。少なくとも僕の会社には悪い内容の大部分が当てはまってしまう。やっぱりそうなのか、という感じ。欲を言えば、M&Aを経ていく企業でどのような人事破壊が起きるかも記述してほしかった。もっとも興味あるのは「志願制」。その弊害など含めもう少し深掘りしてほしかった。2010/08/22