内容説明
ヒトゲノム解読は「神」への挑戦だ。研究費を巡る行政の矛盾、一流の研究者が育たない学閥の壁、業績を公正に評価しない日本のアカデミズム、遺伝子情報を求め迷走する大企業、国家プロジェクトとしての自覚がない日本という国…。21番、22番染色体の解読を果たした著者が、その現在と未来を語り、戦略なき日本の姿勢を問う。
目次
第1章 世界に先駆けて二二番染色体の解読に成功した
第2章 バイオインフォーマティクスの日本の未来に向けて
第3章 日本は、とくに研究費の配分に大きな問題がある
第4章 米ベンチャー企業、日本の大手企業、中小企業の動向
第5章 フランク・ラドル教授、ジェームズ・ワトソン博士の想い出
第6章 アメリカで長年研究生活を送り、日本に帰る
第7章 私がこれからやりたいこと