内容説明
派遣切りから正社員のリストラまで、雇用をめぐる状況は悪化の一途をたどっている。「解雇」という言葉が現実味を帯びる中、それでも労働者はどこに相談していいのかがわからない状況にある。本書では、過去の判例をもとに、賃金、残業、解雇、セクハラ、パワハラなど、労働者の抱える問題について、それが提訴できるものなのか否かをわかりやすく解説。理不尽な会社側の言い分に対して、労働者が勝訴できる例を示す。
目次
契約社員やパートだって、立派に戦える!
残念でした。そんな解雇はできません!
派遣社員も、会社を相手どって戦える!?
こんなに減給されたら、ローンが払えない!
仕事よりも娘の誕生日を優先しよう!
セクハラ、パワハラ…絶対に訴えてやる!
あなたの賃金、ホントはもっと多いはず!?
病気や怪我は会社の責任?あなたの責任?
就業規則のウソ
労働組合はあなたの味方だ!
会社とはこうして戦え!
会社と取引のある個人でも訴えられる!
知っておきたい!過去の裁判例ピックアップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
28
タイトルは軽いが、「大解雇時代を生き抜く」というサブタイトルのとおり、会社員として必要な労務知識がギュッと詰まった一冊。終盤には事例集もまとまっており、読みやすい。ちょうど我が社も「大解雇時代」に突入、タイミングよく出会えた。2021/10/04
としP
15
「会社で働くなら、これくらいのことは知っておかないと」っていうレベルの労働基準法の内容。2018/02/10
C-biscuit
15
図書館で借りる。どストレートなタイトルで、内容も想像できる。労働者保護の視線で書かれているが、自分の立場から読むとまた違うイメージで読むことができる。内容は事例を交えたQ&Aになっており、読みやすい。同一労働同一賃金などのキーワードも出てきており、考えさせらえる。巻末の過去の判例ピックアップは、労働者保護ばかりでない判例もあり、無制限に保護されているわけではない。真面目な労働者以外には、厳しいのも現実であり、不正などへの対応は会社のもしっかり保護されている。今更であるが、2009年問題もよくわかった。2016/09/01
魔いん
0
理想論ばかりが語られていて、実情に沿ってない気がしますね・・・2013/09/17
やえもん
0
これでは訴えられない!です。訴えるけどね(笑)2009/10/11