角川SSC新書
大貧困社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550580
  • NDC分類 364.021
  • Cコード C0295

出版社内容情報

脆弱な社会保障政策で大貧困国家になってしまった日本。貧困連鎖は止められるのか? 暮らしやすい国にするための処方箋を説く。
○小泉改革の功罪
○穴だらけの雇用・所得のセーフティネット
○医療セーフティネットの崩壊
○問題だらけの日本の年金制度
○ここまできた日本の貧困問題
○貧困社会への処方箋

内容説明

アメリカ発の金融恐慌の影響で、未曾有の世界的大不況になっている。この影響でバブル経済後に起こった「格差と貧困」が、より一層深刻化することは間違いないだろう。脆弱な社会保障政策の影響で、今や大貧困国になってしまった日本は、今後どのような道を進むべきなのか?福祉・社会保障の専門家である著者が、暮らしやすい国・日本にするための処方箋を説く。

目次

第1章 小泉改革の功罪
第2章 穴だらけの雇用・所得のセーフティネット
第3章 医療セーフティネットの崩壊
第4章 問題だらけの日本の年金制度
第5章 ここまできた日本の貧困問題
第6章 貧困社会への処方箋―崩壊か、存続か、社会保障改革の選択肢

著者等紹介

駒村康平[コマムラコウヘイ]
1964年千葉県生まれ。1995年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。社会保障研究所、国立社会保障・人口問題研究所、駿河台大学経済学部助教授、東洋大学経済学部教授を経て、2007年より慶應義塾大学経済学部教授。経済学博士。厚生労働省社会保障審議会臨時委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

16
年金制度はこのままでは破綻する.そのため,支給額を減らすか,あるいは徴収額を増やすかのどちらかしか道はない.しかし,それを行えば,誰かが必ず損をする.人間の気持ちとしては,やらなければいけないのはわかるが,自分の後でやって欲しい,というものである.どれか一つの世代が損を被るのではなくて,全員が少しずつ妥協することが唯一の道であろう.2011/06/28

こも 零細企業営業

4
結局、底上げをしないと全ては上手く行かない。努力をしたらいくらでも這い上がれる社会は重要だよ。2019/01/13

Saiid al-Halawi

4
後半の著者の提示した解決策が比較的具体的なのは良いと思った。ただしあくまでも年金制度の維持が目的で、BIなどの代替案には言及していない。面白いと思ったのはブレア政権下のイギリスでは育児などの分野で公的支援の拡充が進んだということ。それも職業訓練所との連携を含んだ包括的な内容なのだという。一方日本では政府のお財布からお小遣いを与えた・・・2011/08/30

koba23

2
貧困社会に向かって確実に進んでいることを実感する本。普段気づかないが自分に置き換えて考えると、大変な状況になりつつあり放置できない。。2011/12/05

みんあさ

1
親から子供につながっていく貧困の連鎖。普通に大学にいって、就職して、結婚して、老後を迎える。このこともいまでは贅沢になってしまったのかな。2016/06/09

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