角川SSC新書
水戦争―水資源争奪の最終戦争が始まった

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550191
  • NDC分類 517
  • Cコード C0295

内容説明

世界は今、危機的な水不足に瀕している。人口増と地球温暖化が加速する中、欧州、アフリカ、アジアでは水不足による紛争が勃発。さらに、水を利権ビジネスと考える巨大企業が、地球の水を支配しようと動き出している。資源、穀物に続いて、最終戦争とも言える水の奪い合いが、世界中で巻き起こっているのだ。水の超大量消費国である日本にも、危機が迫っている。日本人がまもなく直面する水不足の現状と対応策を、総合商社の最前線で活動する「資源」の第一人者が語る。

目次

序章 世界各地で起こっている水資源戦争
第1章 枯渇の危機に瀕する水資源
第2章 地球温暖化がもたらす水と食糧の危機
第3章 巨大な利権とビジネスが動かす水
第4章 資源大量消費時代の到来
第5章 穀物をめぐる3つの争奪戦と穀物メジャーの戦略
第6章 水の超大量消費国・日本はどうすべきか

著者等紹介

柴田明夫[シバタアキオ]
1951年、栃木県生まれ。1976年、東京大学農学部卒業後、丸紅入社。鉄鋼第一本部、調査部を経て、2000年に業務部(丸紅経済研究所)産業調査チーム長、2002年に同研究所主席研究員に就く。副所長を経て、2006年に所長就任。内外産業調査・分析、産業政策・国際商品市況分析の専門家として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はせこー

7
蛇口をひねると出てくる水。 そんな国は少ない。 世界に目を向けると水問題は深刻でいる。 その影響は日本にも及んでいる。バーチャルウォーター貿易は興味深い 2013/10/19

もっつあ

6
地球上に存在する水資源のうち、淡水は2.5%。さらにその淡水のうち容易に利用できるものはわずか0.3%と限りなく少ない水資源。日本では水道をひねれば簡単に入手できる水であるため、私は全く危機感というものを持っていなかった。しかし、途上国だけでなく先進国でも水不足問題が無関係とはいえない日が到来するやもしれない。農作物生産には水が必要で、その農作物を輸入する=水の入手という発想のバーチャルウォーターの考えのもとでは、水が不足しているという認識に至らないが、もし世界的食糧危機が訪れたならば・・2010/09/20

くろほ

5
人類は爆発的に増えているのに、資源や食糧は有限だという当たり前の事実を思い出した。中でも21世紀は水資源が特に重要になるらしい。水というと飲み水のことだけをイメージしてしまうが、実際には農作や畜産や工業に、飲み水の何十倍もの水を使用している。今や水はタダで手に入る時代ではない。水量が豊富なようで、実は多くを海外の水資源の輸入に頼っている日本もむろん例外ではない。いずれ訪れる、水資源の減少・水ビジネスの苛烈化に対応できるよう、社会の意識を変える必要がある。2012/12/10

kenzo

5
身近にありすぎて、日本では中々意識してない水。水は、生活用水から、工業、農業、飲料と、人間の様々な生産活動に結びついている。新興国をはじめとする世界的な経済発展、人口増加で、水の資源としての扱いは、より一層高まり、国際戦略としても、みなされている。汚染、不足による、食料問題や、水事業の今と今後の展望、投資信託など、新しい視点を持てた本でした。2011/08/09

ishicoro

3
人口増加、経済成長などを考えると今後水の価値が上がる事は避けられない。水問題は様々な産業に影響が出る問題だけに関連技術については今後大きな市場にもなるんでしょうね。水の価格上昇、稀少化の観点から石油がバイオエネルギーで代替可能というのは長期的には現実的ではないと気づかされる内容でした。2014/08/03

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