内容説明
2006年度日本アカデミー賞作品賞を受賞し、独立系映画としては異例の興行収入15億円突破を果たした『フラガール』。この映画の資金調達は、映画ファンドと呼ばれる手法で行われた。シネカノン社が製作・配給する20作品に対し、45億円を出資するという日本映画界史上空前の規模のファンド組成に関わった著者が描く、映画ビジネスのオモテとウラ。リターンを極大化するコンテンツと、リスクを極小化するファイナンスとが融合したとき、新しい時代のビジネスが開ける。
目次
第1章 『フラガール』誕生秘話(日本アカデミー賞の歴史が変わった!;映画プロデューサーとの出会い ほか)
第2章 『フラガール』で学ぶ映画ビジネスの構造(文化とビジネスの両立;映画ビジネスの全体像 ほか)
第3章 『フラガール』を支えた映画ファンドとは何か(シネカノン・ファンド第1号の誕生;シネカノン・ファンドがとった超強気戦略 ほか)
第4章 「シネカノン・ファンド第1号」ができるまで(ウォール街からハリウッドへ?;コンテンツファンドの先駆け ほか)
第5章 日本映画と映画ファンドの今後(斜陽産業と呼ばれた映画産業;シネコン・ビッグバン ほか)
著者等紹介
岩崎明彦[イワサキアキヒコ]
東京大学法学部卒業。米国系投資銀行にて、企業のM&A(合併・買収)業務に従事。2002年、株式会社ジャパン・デジタル・コンテンツ(現ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社)入社。映画やアニメーション、ゲームといったコンテンツに対する投資ファンドを組成。コンテンツ投資の分野におけるパイオニアの一人であり、現在、複数のファンドマネージャーとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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