内容説明
印象的な論文の書き方から、口頭発表のコツ、指導教官・研究課題の選び方、面接の心構え、研究費獲得の方法まで、一人前の研究者になるための実際的な知恵がつまった決定版。
目次
1 研究者の卵たち
2 恐竜からのアドバイス
3 指導教官の選び方とポスドクの心構え
4 口頭発表を行う
5 論文を書く
6 キャリア選択を考える
7 面接を受ける
8 研究費を獲得する
9 研究計画を立てる
10 サバイバル・チェックリスト
著者等紹介
ファイベルマン,ピーター・J.[ファイベルマン,ピーターJ.] [Feibelman,Peter J.]
1942年ニューヨーク市生まれ。カリフォルニア大学サンディエゴ校で博士号(物理学)を取得。CENサクレー(フランス)、イリノイ大学でポスドクとして研究に従事し、ストーニー・ブルック大学で三年間教員を務める。現在、サンディア国立研究所シニア研究員
西尾義人[ニシオヨシヒト]
1973年東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
20
本書は、幸運に恵まれず師と呼べる人物を見つけられない人、院を出てポスドク研究だけで研究者キャリアが築けると考えている人が対象(11頁)。理系の場合だが、文系も文科省の方針で文系学部廃止の大鉈もあり、戦々恐々。院生やPDは指導教官が望むことの理解しようと時間を費やし、それに沿った行動をとるが、 自分が(傍点)何をしたいかを見極め、実行する研究者こそがリーダーになることを学ぶ。ポストにつき、満足いくキャリアを送れる(26頁)。私がボス教授を信頼できなかったワケは、高速道路を40㌔オーバーで走り、2015/08/11
浪
8
博士号を取得したあとにどう立ち回ればパーマネントな職に就けるかを著者やその知人の失敗経験談を交えて指南。大学の研究員の昇進の仕方、大学の研究職と企業の研究員の待遇の違いなど勉強になりました。現在僕は博士まで行き大学に残るか、修士でやめて企業に就職するか悩んでいます。この本を読むかぎりは企業に就職し成果を出したあとに大学に戻るのが良いのかなと思いました。2018/08/25
takao
2
ふむ2022/07/03
mita
1
厳しい世界だ2015/08/09
山川草木
1
研究者を目指す学生の心構えや研究生活の各場面で有効なアドバイスがたくさん紹介されている、"おばあちゃんの知恵"的な本。'93年に原著の初版が出ているので、最近のアカデミックの事情にそれなりに即した事例がたくさん盛り込まれています。といってもアメリカでの話ですが、日本の状況と照らし合わせて多くの有益な助言が載っていると思います。 特に9章「研究計画を立てる」は、まだ学部生の僕にとって、今後の指針の一つになりました。2015/07/04