出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
いま、小熊英二や秀実らの1968年論が多数の読者を獲得し、時代の転換点として省みられているが、学生運動の中心であった東大闘争の起点が精神医学教室であったことはほとんどふれられることがない。精神医療の1968年を検証することで、いつの時代も必然的に社会と繋がり合う精神医療の在り方を問い直す。
●目次(版元ドットコムより)
巻頭言●精神医療の1968年(高岡健)
座談会●1968年――時代の転換期と精神医療(広田伊蘇夫+中山宏太郎+松本雅彦+岩尾俊一郎+佐原美智子+[司会]高岡健)
資料・クロニクル1968(高岡健)
精神科看護の1968年(柴田恭亮+松崎澄子+[まとめ]犬飼直子)
1970年前後、臨床心理学会とその周辺(篠原睦治)
児童精神医学会の1968年――1960年代からの障害児問題(小池清廉)
1968年革命素描(森山公夫)
未完の盟約――ひとつの1968年論(浅野弘毅)
コラム+連載+書評
視点――23●銃砲刀剣類所持等取締法の改正について(太田順一郎)
連載●雲に梯――4 ユクイに加わる(久場政博)
コラム●「居ること」の大切さ(河野節子)
連載●引き抜きにくい釘――28 私たちは何に服従しているのか(塚本千秋)
連載●老いのたわごと――47 日本社会精神医学外史[その9]――閉ざされた地域(長野県木曽)における金松直也の活動と私(浜田晋)
書評●『老いるについて――下町精神科医 晩年の記』浜田晋著[岩波書店刊](竹中星郎)
紹介●『地域臨床心理学』日本臨床心理学会編[中央法規出版刊](岡村達也)
紹介●『こころの医療宅配便――精神科在宅ケア事始』高木俊介著[文藝春秋刊](近田真美子)
投稿原稿●精神保健福祉法の見直しに思うこと(桐原尚之)
編集後記(犬飼直子)