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ジヘイショウロンサイコウ サイコクリティーク 11
サイコ・クリティーク〈11〉
自閉症論再考
小澤 勲【著】
批評社
(2010/04/25 出版)
177p / 19cm / B6判
ISBN: 9784826505215
NDC分類: 493.937
価格: ¥1,785 (税込)
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詳細
自閉症研究に心血を注いだ小澤勲が独自に切り開いた実践的自閉症論の講演記録「自閉症論批判」と、「わが国における自閉症研究史」を収録し、児童青年精神医学の臨床医・高岡健と児童文化研究者・村瀬学によるユニークな解説を付して、「自閉症とは何か」の本質に迫る。
自閉症論批判(今、なぜ自閉症を問題にするのか;自閉症論の変遷―分裂病説から脳障害説へ;現代自閉症論をめぐる諸問題―脳障害説=言語・認知障害説の批判的検討;自閉症とはそもそも何なのか;質疑・討論;「自閉症論批判」解題 自閉症概念の成立と消滅)
わが国における自閉症研究史(1960年代の自閉症論;1970年代以降の自閉症論;処遇と「責任」の所在;自閉とカテゴリーとしての自閉症;「わが国における自閉症研究史」解題 こだわりのスペクトラム、「こだわりの美学」へ―小澤勲の「自閉症研究史」から見えてくるもの)
●内容紹介
(版元ドットコムより)自閉症とは何か。発達障害とは何か。
自閉症研究に心血を注いだ小澤勲が独自に切り開いた実践的自閉症論の講演記録「自閉症論批判」と「わが国における自閉症研究史」を収録し、児童青年精神医学の臨床医・高岡健と児童文化研究者・村瀬学によるユニークな解説を付して「自閉症とは何か」の本質に迫る。
「自閉症」の概念は、学問的にみれば、脳障害のはっきりした病態と脳障害がほとんど見つからない病態とがひとつのカテゴリーになっていること自体、精神医学の概念からいえば非常におかしな事態です。
では、自閉症とは何か。
<自閉的>ということを抜きにして自閉症の診断はできないことが…はっきりしていながら、…「自閉症児は自閉的ではない」という。しかも<自閉的>ということばで対象を表現することは、子どもと自分とのコミュニケーションの困難さを一方的に子どものせいにしてごまかすことでもある。…<自閉的>ということばは自分をごまかすのに非常に便利な道具になるわけです。これはいったい、何ごとか?
この問いかけそのものが、
「自閉症とは何か」ということの解答になると思うんですね。(本文より)
●目次
(版元ドットコムより)はしがき(梅田和子)
自閉症論批判
序章 今、なぜ自閉症を問題にするのか
1.はじめに/ 2.精神医学の中の生物学主義と心理主義/3.社会情勢の変化と精神医療
第1章 自閉症論の変遷――分裂病説から脳障害説へ
1.日本で最初の症例報告(1952年)をめぐって/2.自閉症論の「コペルニクス的転回」とは何だったのか/3.自閉症児がけいれん発作をおこしては困る?/4.けいれん発作をおこしても自閉症である/5.自閉症=非器質性神話の崩壊/6.自閉症と分裂病/7.それで、何がわかったのか?
第2章 現代自閉症論をめぐる諸問題――脳障害説=言語・認知障害説の批判的検討
1.〈学習障害=LD〉をめぐる状況/2.心的な現象を脳の問題に還元することはできない/3.精神医学上の「症状」とはどういうものか/4. “天才”から精神遅滞への転落――予後論をめぐって/5.言語・認知障害はいかなる意味で「基礎的」なのか/6.医者の都合と行政の都合――処遇論
第3章 自閉症とはそもそも何なのか
1.「自閉症」概念の構造/2.「自閉」をぬきにして自閉症の診断はできない/3.ことばがなければ、人と人とはつきあえないのか/4.自閉症児はけっして自閉的ではない/5.自閉症概念のゆくえは……?
質疑・討論
1.自閉症児とともに生きてきて(澄川智)/2.社会規範のワクをはずして、ひとの心をとらえたい(村瀬学)/3.規範からの「はずれ」として存在する自閉症の問題/4.ひとの顔がひとの顔として見えるということ/5.障害者の生き方の選択とは(澄川智)/6.規範を越えることのむずかしさ/7.闘うことがわが子を否定することになる?(梅田和子・鶴島緋沙子)/8.外敵を撃つということの意味/9.「脳障害があるから自閉症になる」のではない/10.自閉症は“自然な”状態か?(中崎久二男・村瀬学)/11.人間は、自閉症になる能力をもった動物である/12.次回に期待を
「自閉症論批判」解題◆自閉症概念の成立と消滅(高岡 健)
1.「自閉症論批判」以前/2.「自閉症論批判」の内容(1)――学説史/3.「自閉症論批判」の内容(2)――処遇論と本質論/4.自閉症概念が不要になる時代へ
わが国における自閉症研究史
1.はじめに
2.1960年代の自閉症論/1 大まかな見取図/2 Kannerによる自閉症の〈発見〉/3 自閉症概念のわが国への導入/4 牧田−平井論争/5 論争過程の基盤にある分裂病観
3.1970年代以降の自閉症論/1 大まかな見取図/2 予後研究――言語・認知障害説への思路/(1)自閉症=非気質性神話の崩壊・(2)予後の悪さ・(3)予後を規定する因子としてのIQ・(4)特殊治療の効果の否定・(5)自閉と言語・認知障害の関連の逆転/3 言語・認知障害説の行方/4 言語・認知障害説に対する二、三の疑問
4.処遇と〈責任〉の所在
5.自閉とカテゴリーとしての自閉症
6.おわりに
「わが国における自閉症研究史」解題◆こだわりのスペクトラム、「こだわりの美学」へ――小澤勲の「自閉症研究史」から見えてくるもの(村瀬 学)
1.小澤勲と自閉症研究/2.自閉へのこだわり/3.「おたく」という言葉の時代背景/4.情報化社会と高機能の意味/5.こだわりの身体/6.「自閉症の発見」という現象/7.多様性を生きる社会へ・172
あとがき(岸本篤子)
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