内容説明
差別とは何であって、何でないのか―。差別概念を構築主義の観点から分析し、部落問題の自然史的考察をとおして、近代市民社会を超える解放への視座を展望する。
目次
第1部 部落問題の自然史(「だまし舟」の差別論;差別とは何であって、何でないのか;部落解放運動とは何であったのか―「貧困の近代化」という名の敗北;部落解放同盟は「使命を終えた組織」なのか―社会運動としての部落解放運動・社会運動組織としての部落解放同盟;部落問題は何処へいくのか)
第2部 個人紙『試行社通信』で跡付ける私の思考経路(一九九一年~二〇〇九年)(「同和」から「異叛」へ―柴谷篤弘さんに触発されて;「部落民アイデンティティ」の亀裂;部落解放運動にイデオロギーは不必要??;コミュニタスと宗教;「水平社宣言」モデルか、「同対審答申」モデルか―徹底討論「人間に光あれ」 ほか)
著者等紹介
八木晃介[ヤギコウスケ]
1944年京都市に生まれる。1967年大阪市立大学文学部(社会学専攻)卒業。1967‐1991年毎日新聞記者(千葉支局、東京・大阪両本社学芸部)。1992年花園大学文学部教授・同学人権教育研究センター所長。現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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