在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療

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在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療

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  • サイズ B6判/ページ数 177p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784826504560
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

精神科医として在日朝鮮・韓国人の治療にあたりながら、彼らの発病にいたる過程が、日本社会のなかで虐げられてきた「在日」という負の歴史を抜きには考えられないことに思い至る。自らは末期癌に冒され死と背中合わせに生きながら、一人ひとりの患者さんを丁寧に診察しつつ、その具体的事例をとおして在日外国人の置かれた事実の核心に迫る。

この本が誕生するまで-少し長いまえがき/1.時の流れ/2.DSM-Ⅲの誕生とその影響/3.森山公夫の「統合失調症」/4.E.サイードのオリエンタリズム/5.ネルソン・マンデラの思想/6.ジョン・ラッセルの「差別の構造」/7.田中正造の人権思想/8.ハングルを学ぶ/9.雑誌「精神医療」について/10.精神科専門医制度 
在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療/はじめに/Ⅰ 問題の所在と本論の目的/Ⅱ 予備的説明と文献的考察/Ⅲ 症例/Ⅳ 考察/A 在日朝鮮・韓国人の精神障害の精神病理/B 在日朝鮮・韓国人の精神疾患者の治療・処遇上の問題について/C この種の「研究」のあり方について/あとがき

内容説明

在日朝鮮・韓国人の発病にいたる過程は、「在日」という「負」の歴史が刻印された「個」の生活史を抜きには考えられない。精神科医として、自らは末期癌に冒され死と背中合わせに生きながら、一人ひとりの患者さんを丁寧に診察しつつ、その具体的症例をとおして「在日」外国人の置かれた社会の実相に迫りつつ、精神医療の引き裂かれた現実の核心に迫る。

目次

第1部 在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療(問題の所在と本論の目的;予備的説明と文献的考察;症例;考察)
第2部 精神医療の世界から(時の流れ;DSM‐3の誕生とその影響;森山公夫の「統合失調症」;E.サイードのオリエンタリズム;ネルソン・マンデラの思想;ジョン・ラッセルの「差別の構造」;田中正造の人権思想;ハングルを学ぶ;雑誌「精神医療」について;精神科専門医制度)

著者等紹介

黒川洋治[クロカワヨウジ]
昭和18年生まれ。昭和43年、群馬大学医学部卒業。厚生連下都賀総合病院(栃木市)、デンバー総合病院・コロラド大学病院で精神科レジデント(研修医)、千葉県精神衛生センター、東京都立墨東病院、松沢病院(医長)、東京都衛生局精神衛生課長、東武丸山病院副院長、曽我病院院長、南伊豆病院院長などを経て、現在、国府津病院院長。神奈川県小田原市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろゆき

4
日本で精神医療の患者となった朝鮮人の症例記録がまず紙数をかなり割いて紹介される。もちろん、そのうちには犯罪者もいる。学校教育の場で天皇に忠誠を誓わされた世代から、それ以降の「経済的」移民の世代まで対象は幅広い。日本人との「対抗」または犯罪に接近する「否定」でしか自我の同一性を実現できないという事実。移民は現代でも劣悪な労働条件下に置かれる。日本人でもそうなのだから。況んや移民達をやである。家族が崩壊し引き取り手がなければ、ささいな異常でも長期の入院。その数は現代でも日本で朝鮮人含め七万人いるという衝撃。2018/03/26

nyanlay

1
論文を一般文献向けにしたもの。現在いる在日朝鮮・韓国人のかたは二世以降が多いと思うが、こちらに紹介されているのは戦前より移ってきた方々(強制連行も含む)。今の日本も差別や貧困は無くなっていないが、それ以上劣悪な時代の劣悪な精神医療の実態。症例数はここに書かれている以外にもあったはずなのにマイノリティのせいなのか治療もおざなりだったのがわかる。こういった問題は戦時中に日本が行った蛮行を認めなければ患者も治療をしようとしないし、根本的に差別と言うのは無くならないと思う。2009/09/30

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