出版社内容情報
労働過程から遊離した消費文化のなかで、アクチュアルな生身の人間としての生命体相互の関係や共鳴が、バーチャル化する身体を通じて逆に無機質な生物学的臓器主義に陥っている。生命体を科学する身体論、スピリチュアリティ諭、精神論の新たな展開。精神・身体・脳・DNAを科学する。
巻頭言 身体論のはじめ 森山公夫(陽和病院院長)
消費社会と身体の軌跡 森山公夫(陽和病院院長)
消費社会と対人恐怖症の行方 中村敬(東京慈恵会医科大学第三病院精神神経科)
「ネット・ジャングル」と「狩猟者」―消費社会と身体 村瀬学(同志社女子大学生活科学部)
不食と痩身の記号論 浜垣誠司(高木神経科医院)
身体は誰のものか?―ヒト・人・人間 阿保順子(北海道医療大学)
[対談]消費社会と身体―身体加工の欲望・家族の消滅
三浦雅士(評論家)×森山公夫(陽和病院院長)
[聞き手]浅野弘毅(認知症介護研究・研修仙台センター)+阿保順子(北海道医療大学)
●連載/コラム/書評
視点[6]
精神保健福祉法改正 吉住昭(肥前精神医療センター)
新・ルポ 精神保健改革[3]
花と緑につつまれた治療共同体[久留米市]―のぞえ総合心療病院 芳賀幸彦(刈谷病院、心のクリニック西尾)佐原美智子(元陽和病院看護師、精神科ボランティア)
引き抜きにくい釘[9]
スイカは難しいか(スイカハムツカスイカ) 塚本千秋(岡山大学)
非行少年をめぐって[2]
非行少年の一見攻撃的な言動の含意につい