“癒し”としての差別―ヒト社会の身体と関係の社会学

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“癒し”としての差別―ヒト社会の身体と関係の社会学

  • 八木 晃介【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 285p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826504041
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

社会関係における差別が、ある種の〈癒し〉効果として消費される倒錯した構造こそ、差別意識の淵源に他ならない。生物としてのヒト社会の差別・被差別の心的構造を〈癒し〉をキーワードに新たな視点で解読する、身体と関係の社会学的考察。

■序章 出発点としての差異化~「関係する」ということ
1 私の関係が私の意識である
2 〈私〉と〈あなた〉の視界
3 自他差異化の認識へ

■第一章 〈癒し〉としての差別~ストレス解消資源としての差別・被差別
1 問題意識の所在
2 排除・包摂の内部的暗闘
2-1 ケースワーク1「差別落書き事件」
2-2 ケースワーク2「差別発言事件」
3 ルサンチマンとカタルシス
3-1 ルサンチマンの価値観
3-2 カタルシス
4 攻撃と寛容
4-1 「欲求不満・攻撃」仮説
4-2 アド・ホックな「寛容」
5 結論

■第二章 糺弾で癒されるのは誰か~差別・被差別のレリヴァンス問題
1 問題意識の所在
2 糺弾の射程とレリヴァンス問題
2-1 糺弾の個人性と社会性
2-2 コミュニケーション過程としての糺弾
2-3 糺弾・被糺弾のレリヴァンス問題
3 運動「資源」としての差別者
4 ケースワーク「差別者にも立つ瀬がほしい」
5 糺弾は「社会化のやり直し」を媒介しうるか(結論にかえて)

■第三章 イデオロギーとしての「癒し」~ヘルシズムという名の差別
1 問題の所在
2 健康増5 結論
〔付論〕セクシュアル・ハラスメントへの言説的ルサンチマン
セクシュアル・ハラスメントへの一般的な考え方
概念規定と定義の曖昧さ
被害者批判
強者のルサンチマン言説

■第六章 癒されぬ自我の物象化~疎外論から差別論へ
1 問題意識の所在
2 ポストモダニズムとマルクス主義
3 疎外・外化と虚偽意識
4 自我の物象化
5 結語

■第七章 恐怖を与えるものが恐怖する~被害側の創造的反作用について
1 問題意識の所在
2 未知・異風と恐怖
3 他者性の稀少化
4 ホロコーストの心理
5 サバイバルと無
6 結論

■終章
「私が感じる意識」と「私に感じさせる意識」
差別糺弾の両義性
わたしの「差別糺弾」体験
差別糺弾への思想的エポケー

あとがき
注釈


内容説明

社会関係における差別が、ある種の“癒し”効果として消費される倒錯した構造こそ、差別意識の淵源に他ならない。生物としてのヒト社会の差別・被差別の心的構造を“癒し”をキーワードに新たな視点で解読する身体と関係の社会学的考察。

目次

序章 「関係する」ということ―出発点としての差異化
第1章 ストレス解消資源としての差別・被差別―「癒し」としての差別
第2章 差別・被差別のレリヴァンス問題―糺弾で癒されるのは誰か
第3章 ヘルシズムという名の差別―イデオロギーとしての「癒し」
第4章 部落問題の構築主義を考える―「癒し」幻想と貧困の近代化
第5章 セクシュアル・ハラスメント調査から―「癒し」としてのルサンチマン
第6章 疎外論から差別論へ―癒されぬ自我の物象化
第7章 被害側の創造的反作用について―恐怖を与えるものが恐怖する
終章 糺弾の機能と逆機能―差別関係の中の生活史

著者等紹介

八木晃介[ヤギコウスケ]
1944年京都市に生まれる。1967年大阪市立大学文学部(社会学専攻)卒業。1967年‐1991年毎日新聞記者(千葉支局、東京・大阪両本社学芸部)。1992年花園大学文学部教授・同人権教育研究センター所長。現在にいたる
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