出版社内容情報
「早発性痴呆―精神分裂病」概念は、クレペリンの精神医学体系の成立以来、約100年にわたって患者を、そして治療者を社会防衛的な管理と収容システムの中に支配し続けてきた。……ノーマライゼーションの時代といわれる今日、「精神分裂病」の病因論、治療論、医学論など疾病概念全体の脱構築をめざして、分裂病の謎に挑む精神科医のレポート。
■座談会 『精神分裂病』はあるか 岡崎伸郎+松本雅彦+森山公夫
●精神分裂病概念の脱構築 森山公夫
●精神分裂病27年――分裂病者は、どう生きるか―― 藤沢敏雄
●刑事司法からみた精神分裂病 西山 詮
●旧き分裂病者からの便りによせて 広田伊蘇夫
●「精神分裂病」はたかだかこの100年の病気ではなかったのか?
――「精神分裂病」概念の検討―― 松本雅彦
●薬物治療学の立場から 八木剛平
●精神分裂病の生物学的原因論――Bonhoefferの外因反応型を中心に―― 岩舘敏晴
●「分裂病という診断」を伝える――インフォームド・コンセントの実践と分裂病の脱構築―― 高木俊介
●分裂病が治るということ――「癒しの場」から―― 浅野弘毅
●分裂病物語・100冊の本 浅野弘毅
● あとがき 森山公夫
内容説明
「早発性痴呆―精神分裂病」概念は、クレペリンの精神医学体系の成立以来、約100年にわたって患者を、そして治療者を社会防衛的な管理と収容システムの中に支配し続けてきた。…ノーマライゼーションの時代といわれる今日、「精神分裂病」の病因論、治療論、医学論など疾病概念全体の脱構築をめざして。分裂病の謎に挑む精神科医のレポート。
目次
座談会『精神分裂病』はあるか
精神分裂病概念の脱構築
精神分裂病27年―分裂病者は、どう生きるか
刑事司法からみた精神分裂病
旧き分裂病者からの便りによせて
「精神分裂病」はたかだかこの100年の病気ではなかったのか?―「精神分裂病」概念の検討
薬物治療学の立場から
精神分裂病の生物学的原因論―Bonhoefferの外因反応型を中心に
「分裂病という診断」を伝える―インフォームド・コンセントの実践と分裂病の脱構築
分裂病が治るということ―「癒しの場」から
分裂病物語・100冊の本
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