女装の民俗学―性風俗の民俗史

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女装の民俗学―性風俗の民俗史

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784826501668
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C1021

出版社内容情報

女装に象徴される性風俗の心象風景に日本における伝承文化の基層を探りつつ、現代人の心的葛藤と不安の解放に性の象徴的傷痕の意味を探る。巻末に参考文献の資料を付す。

第1部 女装・風俗・エロチシズム―風俗としての女装/第1章 性と女装の剥離/第2章 敗者のコスチューム/第3章 乱倫の諸相/第4章 エロスとビジネス/第5章 異端美の“選良”たち/第2部 赤色の表象―民俗としての女装/第1章 祭と女装/第2章 赤色と「通過儀礼」/第3部 女装犯罪者列伝―犯罪における女装/第1章 演劇型犯罪と女装―大西性次郎論/第2章 猟奇「女装」自殺事件―増淵倉吉論/第3章 女化男子の殺人と斬首―車次久一論/第4部 ヤマトタケルの女装―歴史のなかの女装/第1章 彦を助ける姫/第2章 収穫祭・成人戒・即位式/第3章 一夜妻と闘い/結び 祭の論理/第5部 資料編/1 田植に女を殺す土俗/2 男がお産の真似をする話/3 鍋被り祭/4 上古時代に於ける女性の優越/5 島田髷考/6 日本美人標準の変遷考/7 役者の一生/8 女装の男/9 男色売淫史物語/10 女性的男子の話/11 相公ききがき/12 ピス健/13 上野「おかま長屋」にさよなら特攻

目次

第1部 女装・風俗・エロチシズム―風俗としての女装
第2部 赤色の表象―民俗としての女装
第3部 女装犯罪者列伝―犯罪における女装
第4部 ヤマトタケルの女装―歴史のなかの女装

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

18
日本の同性愛は、ヤマトタケルの神話にまで遡る。時は下り、小姓、歌舞伎の女形、陰間等、男色は当たり前の風俗であり生活の一部だった。現在のオネエタレントはその歴史の延長上にある。芸能界における彼らの氾濫に、今でも欧米人が驚くという。同性愛を罪と断じたキリスト教文化に染まった者たちに、人権先進国日本に学べと言いたい。2019/11/29

澤水月

1
初読9604292000/04/29

澤水月

0
再読0201092002/01/09

xxx

0
日本における女装について論じられている。以下特に面白かった3点について ・昭和初期までは女装は性行為を伴って表象されていた。しかし高度経済成長に伴う贅沢願望もあり、"異端の美"を賞揚することが密かにブームとなった。つまり女装によって他者との違いをアピールするのである。この場合当人のセクシャリティはあまり問題にならない(また性転換手術の技術向上により女性として性経験をしたいものは女性になれるという点もある) ・男尊女卑の社会では自戒としての女装が見られる。女々しい私よような人間は女装が相応しい、というように2019/03/04

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