感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マープル
6
著者はキリスト教信者、若くして肺病で死没。詩にもそれは表れている。しかし、何よりも印象的なのは、全編を通じて醸しだされる「孤独」である。真摯な信仰と、家族にも恵まれながら、そこに横溢するのは「孤独」なのだ。これはなぜなのだろうと思うしかなかった。信仰者にありがちな、精神の堅固さというのが見られない。弱さがそこかしこに顔を覗かせる。宗教詩人として有名だそうだが、むしろ近代の不安を先取りしていた詩人だったのではないかと想像する。2016/06/04
訃報
4
「木と草はうごかず 人間はうごく しかし うごかぬところへ行くためにうごくのだ 木と草には天国のおもかげがある もううごかなくてもいいという その事だけでも天国のおもかげをあらわしているといえる」「ふしぎなのは魂である 完いたましいは腐れている 砕けているときのみ魂は完全である」2018/05/31
アルクシ・ガイ
3
メルマガで知った詩人。「素朴な琴」のページに栞がはさんであった。
愁
3
基督や家族に対する詩が大半を占めています。元々そういうタイプの詩人なのは少しは知っていましたが、もっと観念的、精神的な部分や自然に対する詩も読みたかったです。詩自体はとてもシンプルで読みやすいですね。2015/06/12
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