内容説明
田中角栄という不思議な生きものはいかにしてできあがったか。ロッキード事件で逮捕された角栄先生を圧倒的な得票率で国会に送り出したのは越山会、雪に閉ざされる新潟のごくふつうの人びとだった。方言で浮き上がる「越山先生」の人間像。ここまで愛され憎まれる政治家はいま、いるだろうか。
目次
第1章 雪国の絶叫
第2章 少壮代議士
第3章 頂上の椅子
第4章 履歴の背景
第5章 偶像と虚像
第6章 彩られた顔
著者等紹介
佐木隆三[サキリュウゾウ]
作家。1937年、朝鮮に生まれる。八幡中央高校卒業後、八幡製鉄所に勤める。2006年から北九州市立文学館館長、北九州市立大学の特任教授、九州国際大学客員教授。『ジャンケンポン協定』(晶文社)で新日本文学賞、『復讐するは我にあり』(文春文庫)で直木賞、『身分帳』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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