目次
いま自然をどうみるか
森と里の思想―大地に根ざした文化へ
科学とのつき合い方
科学の「世紀末」
あきらめから希望へ―生きる場からの運動
共著書の論文
未公刊資料
解説と解題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
1
科学者であり、実践者の立場から語った日本の自然思想の一つの到達点。とにかく広さ、深さが尋常じゃない。新たな自然観の模索や運動、科学の捉え直しを行う著作をメインに収録していて、原発の話は少なめ。プロメテウスにヘロドトスからアリストテレスやニュートン、現代科学の自然観を常に現在の関心から扱い、新たな自然科学を探求する壮大な自然思想史がメインで、それに酒税法に違反しながらどぶろくを作るなんだかすごいじいさん、前田俊彦など濃い面子との対談が一緒に収められている。自然との共生を真剣に考えるなら必読2011/09/21