出版社内容情報
常に犠牲にされる立場に身をおき、全国を歩き、戦争、原子力、沖縄、死刑、ハンセン病に対する国家への怒りや嘆きを記録した集大成。
「まるで侵略戦争のようだ、と思う。あまり極端なことは言いたくない。しかし、沖縄にたいする安倍内閣の攻撃は、侵略と言っても過言でないほどにひどい──。」(本文より)
つねに犠牲にされる立場に身をおき、全国を歩き、その怒りや嘆きを記録し、厳密に取材し、伝え、連帯を呼びかけてきた著者の集大成。
はじめに
序章 沖縄と国家──安倍内閣の侵略的手法
1章 戦争と国家
さようなら原発、さようなら戦争 この時代を丸ごと引き受ける
軍国教育の恐怖
戦後レジームからの脱却
怖れを持たない珍しい人間
名判決の運命
歴史修正主義と朝日バッシング
慰安婦記事 問題の深化、解決への期待
誤報とはなにか
朝日第三者機関見解は妥当か 本質直視せず萎縮憂慮
コラム◎戦争と経済を学ぶ絶好の教科書
日本と沖縄からの重圧に苦しむ島
この手で人の命を奪った。あらゆる暴虐な手段が「戦争」の二文字によって正当化された
見よぼくら一銭五厘の旗
コラム◎壊される労働、潰される若者、希望はどこに
2章 原子力と国家
原発と国家と
お天道様はありがたい
利権と核武装
軍事と核の一体化
核武装の潜在的ポテンシャルとしての原発
三つの破滅未来のエネルギーと光明
福島・双葉町 原発推進標語をつくった少年の二六年
大間原発 国と電源開発の「禁じられた遊び」に強まる怒り
六ヶ所村とはなにか
川内原発再稼働破滅計画
いのちの価値、大飯判決
コラム◎「一騎当千」の荒くれものたちが、腕力を発揮
人間の「存在」を取り戻す
日本の富の収奪を目論むアメリカの影
3章 死刑とハンセン病と国家
ハンセン病 差別と死刑
消えかけた命を今日も引きずってゆく
前事不忘、後事之師
水平に繋がる運動
コラム◎お前は人間ではないと言えるのか 秋田二児殺害事件
コラム◎どん底世界の美しい話
歌を忘れたカナリア
【著者紹介】
鎌田 慧
1938年、青森県生まれ。
新聞記者、雑誌編集者などを経てルポライターに。
主な著書に『自動車絶望工場──ある季節工の日記』(講談社文庫)『六ヶ所村の記録──核燃料サイクル基地の素顔』『狭山事件の真実』『日本列島を往く〈全6巻〉』(いずれも岩波現代文庫)『鎌田慧の記録〈全6巻〉』(岩波書店)『橋の上の「殺意」──畠山鈴香はどう裁かれたか』(平凡社)『原発列島を行く』(集英社新書)『さようなら原発の決意』(創森社)
『時代を刻む精神』『沖縄〈ウチナー〉──抵抗と希望の島』『反骨のジャーナリスト市長──鈴木東民の闘争』『日本の解放区を旅する』『怒りのいまを刻む』(以上、七つ森書館)ほか多数。「さようなら原発1000万署名市民の会」「戦争をさせない1000人委員会」呼びかけ人。
内容説明
つねに犠牲にされるひとびとともにあり、全国を歩いて、その怒りや嘆きを、ていねいに記録し伝え、連帯を呼びかけてきた、反骨のルポライター鎌田慧の集大成。
目次
序章 沖縄と国家―安倍内閣の侵略的手法
1章 戦争と国家(さようなら原発、さようなら戦争 この時代を丸ごと引き受ける;歴史修正主義と朝日バッシング)
2章 原子力と国家(原発と国家と;三つの破滅未来のエネルギーと光明)
3章 死刑とハンセン病と国家(ハンセン病 差別と死刑)
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年、青森県生まれ。新聞記者、雑誌編集者などを経てルポライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。