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わたしのミステリー

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822814076
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

衝撃のデビューから35年。自らの創作の秘密を明かし、史上最高のミステリーは何かを論じる。大沢在昌や今野敏らとの対談も収録。

「私は、ハメットからもチャンドラーからも、多くのものを学んだ。乱暴な分け方をすれば、若いころから三人称の小説はハメットを意識し、一人称の小説はチャンドラーを意識しながら書いてきた」(「ハメットとチャンドラー」より)
 2014年に日本ミステリー文学大賞を受賞し、さらに活躍を続ける直木賞作家の逢坂剛。史上最高のミステリーは何かを論じ、警察小説の必読書をガイドするなど、逢坂ファン垂涎のエッセイや書評を収める。巻末には作家の大沢在昌、今野敏、評論家の小鷹信光、哲学者の木田元との対談も収録。

はじめに 

第1章 海外ミステリーの醍醐味
     ハメットとチャンドラー 
     何と言ってもグレアム・グリーン 
     再読、三読に堪える翻訳ミステリー 
     今こそ必読の海外警察小説ベスト20 
     わたしのミステリー・オールタイム・ベスト10 
       *
     小鷹信光『アメリカ・ハードボイルド紀行』 
     諏訪部浩一『「マルタの鷹」講義』 
     石上三登志『名探偵たちのユートピア』 
     ロバート・バー『ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利』 
     ジョルジュ・シムノン『ブーベ氏の埋葬』
     J・B・プリーストリー『夜の来訪者』 
     ジャック・リッチー『クライム・マシン』 
     ロブ・ホワイト『マデックの罠』 
     ジェフリー・ディーヴァー『クリスマス・プレゼント』 
     ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』 

第2章 日本ミステリーの本領 
     乱歩のことども 
     ルパン対明智小五郎 
     捨てる神あれば… 
     マノ 雨野よ、永遠に 
     「オール讀物」とわたし 
     イオリンの恐ろしさ 
     藤原伊織氏の死を悼む 
     佐野洋氏を偲ぶ 
     クリヴィツキーが残したもの 
       *
     佐々木譲『制服捜査』 
     柴田よしき『桃色東京塔』 
     津島稜『封印 警官汚職』 
     大沢在昌『絆回廊 新宿鮫X』 
     佐々木譲『密売人』 
     由良秀之『司法記者』 
     柚月裕子『検事の本懐』 
     伊集院静『星月夜』 
     横山秀夫『64(ロクヨン)』 
     山平重樹『裁かれるのは我なり』 
     楡周平『再生巨流』 
     藤原伊織『シリウスの道』  
     池井戸潤『ロスジェネの逆襲』 
     池井戸潤『下町ロケット』 
     楡周平『修羅の宴』 
     貫井徳郎『微笑む人』 
     乃南アサ『風の墓碑銘(エピタフ)』 
     高殿円『トッカン 特別国税徴収官』 
     壇上志保『ガラスの煉獄』 
     川瀬七緒『147ヘルツの警鐘』 
     蓮見圭一『別れの時まで』 
     藤岡陽子『トライアウト』 
     誉田哲也『ジウ』 
     奥田英朗『沈黙の町で』 
     横関大『再会』 
     深山亮『読めない遺言書』 
     帚木蓬生『受命』 
     柴田哲孝『GEQ』 
     熊谷達也『銀狼王』 
     西澤保彦『赤い糸の呻き』 
     北方謙三『抱影』 
     深水黎一郎『人間の尊厳と八〇〇メートル』 
     原田マハ『楽園のカンヴァス』 
     誉田哲也『あなたが愛した記憶』 
     高城高『夜明け遠き街よ』
     玖村まゆみ『凸凹サバンナ』 

第3章 ミステリーの読みごたえ 
     対決! ルパンVS.ホームズ/大沢在昌 
     翻訳ミステリー対談/小鷹信光 
     哲学とミステリーの不思議な関係/木田元 
     警察小説よ、どこへゆく/今野敏

【著者紹介】
逢坂 剛
1943年生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に勤務しながら小説を執筆。『カディスの赤い星』で1986年に直木賞、87年に日本推理作家協会賞を受賞。2014年、日本ミステリー文学大賞受賞。〈百舌シリーズ〉〈岡坂神策シリーズ〉〈禿鷹シリーズ〉〈御茶ノ水警察署シリーズ〉〈イベリア・シリーズ〉などのミステリーや現代史のシリーズ作品がある。『さらば愛しきサスペンス映画』『ハードボイルド徹底考証読本』『わが恋せし女優たち』(いずれも七つ森書館)などの対談集もある。

目次

第1章 海外ミステリーの醍醐味(ハメットとチャンドラー;何と言ってもグレアム・グリーン;クリヴィツキーが残したもの ほか)
第2章 日本ミステリーの本領(乱歩のことども;ルパン対明智小五郎;捨てる神あれば ほか)
第3章 ミステリーの読みごたえ(対決!ルパンvs.ホームズ;翻訳ミステリー対談;哲学とミステリーの不思議な関係 ほか)

著者等紹介

逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に勤務しながら小説を執筆(1997年まで)。『カディスの赤い星』で1986年に直木賞、87年に日本推理作家協会賞を受賞。2014年、日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

32
ご自分の好みの小説を紹介してくれています。どちらかというとマニアックなので、一般的なミステリーの紹介を期待していた向きにはがっかりすることが多いのではないかと思われます。スペイン現代史がらみの海外のミステリーや警察ものやご本人がガンマニアであることからくるものなど一般的ではないかと思われます。私は好きで比較的海外ものの紹介されたものを読むのですが、ほかの人があまり読まない本だと思います。2014/12/07

こうちゃ

14
著者の好みのミステリーを海外編、国内編に分けて掲載。日本のミステリー36冊のあらすじや書評が興味深く、読書傾向が似ているのか既読の本もかなりある。”読書の評価基準が、おもしろいかおもしろくないかの、二つに一つに尽きる。むろん、おもしろいという評価の中には、笑えるとか泣けるとか、知的刺激を受けたとか勉強になったとか、いろいろな要素が含まれる。”に大いに共感。2014/08/29

あや

14
逢坂さんおすすめの海外、国内の小説が紹介されていて面白かったです。自分が読んだことのある小説がいくつも紹介されてると嬉しくなります!大沢さんや今野さんとの対談も読み応えありました。2014/07/21

こすもす

9
ワクワクしながら読み終わりました。あれとこれと… 4冊の本をチェック、早速予約しようと思います2016/02/25

ほっそ

3
今後の参考のために。2015/01/08

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