内容説明
『官僚たちの夏』(TBS系・日曜劇場で放映)の主人公・風越信吾こと佐橋滋に「ボクのことはサタカ君の方がよく知っている」と言わしめた佐高信が、異色官僚の人と思想を描き切る。原作者・城山三郎と主人公・佐橋滋の対談を収録。
目次
1 あらまほしき官僚・佐橋滋(『官僚たちの夏』と佐橋滋;「異色官僚」の抵抗;賢弟・川原英之;ハプニング人事;親子の関係;経済を知らない大蔵官僚;貫いた非武装論;残される課題;大正生まれの結婚)
2 佐橋滋の交遊録(雀友・大平正芳;碁敵・升田幸三;大平会のゴルフ仲間;親友小林勇;怪物・山下太郎;詩吟の相弟子など;伊藤肇との浪人談義;ヤンチャな弟・平松守彦;本田宗一郎とのケンカ対面;大人・椎名悦三郎;大原総一郎との関わり;平松守彦の佐橋滋観;焼鳥屋の六ちゃん;賀状の詞;ワハハのオジさん、奥村綱雄;純生日本人への礼状)
3 対論 通産官僚論(城山三郎;佐橋滋)
4 対論 現代官僚改造論(久野収;佐橋滋)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。「週刊金曜日」を発行する株式会社金曜日の代表取締役社長。憲法行脚の会呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハルバルミチル
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今も官は強いが、それでも巧妙に取り繕ったり、や民N1という建前を通してくる。それに対して、この佐橋氏が官僚やってた時代ってのは、直線的である意味分かりやすい官の強さを感じる。>繊維業界団体のトップを叱り飛ばした際のエピソードなどを読み2015/05/09
夢仙人
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仕事に自覚と自身を持っている人は強い。どこの世界にも必要であるが、今の政治家と官僚の程度の低さはどうであろうか?2010/12/07
てらさか
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敗戦後東京に処女が居なくなるから、と入れ知恵されて結婚したエピソードに複雑な心境になる。2019/07/21